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4.月の下で



どうか心残りなら

いっそ殺して

あなたの手で


現実にも夢にも逃げられない

それならどこへ行けばいい?



相変わらず

世界は馬鹿らしく動いていく

その中に私がいて

どこかにあなたがいる



あなたを傷つけたまま

私は歩き続ける

どんなに苦しくても

どんなに寂しくても

どんなに孤独でも



優しく抱きしめてくれた腕を

初めて私を見つけてくれた瞳を

必要としてくれた温もりを

自分勝手に思い出しながら




どこへ行けば

答えにたどり着けただろう


あなたと私は

幸せになれただろう


いっそ

本当に


二人きりで逃げる勇気があれば


世界はまた

違って見えたのかもしれない



そんなことを言う口で

私は嘘を並べるしかない










痛みと

責任の代わりに


得たものは

ただの虚無感でしかなかった



理想と

未来の代わりに


失ったものは

大切で尊いものだった










どうかあなたが

今夜も泣くのなら

いっそ巻き込んで私を


残酷にしか響かない

上辺だけの言葉で

心を痛めているのなら



あの日のように

逃げ出して

真夜中の月の下

一人ではないということを思い出して




もしも

いつか

あなたが幸せになる時が

訪れたなら


遠慮なく

その道を選んで



もしも

その時

あなたが私を覚えていたら

そっとそのことを教えて


涙を流して

あなたを祝福するから


心から

あなたを愛して

こんな気持ちがあるのだと

知ることができてよかった



本当に

よかった




またねと言ってくれる

おかえりと言ってくれる

あなたの隣にいられて


本当に

よかった

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