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能力に支配された世界で。  作者: 赤羽 千菜
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捕まる能力者達【1】

 人類は何者かに支配されている。

 数百年前に突如現れた「超能力者」。

 それは世界を揺るがせるものだった。

 その力は、一種の感染症のようなもので、日本、世界、地球全てに、すべての生き物に感染していた。

 もちろん、俺も感染している。

 この世の中は能力なしでは生きていけない。そんな世の中へと変わっていった。

 まるでファンタジーのように、毎日全国のどこかにダンジョンが生成され、そのダンジョンをクリアする者が現れる。

 時には強力な能力者を鎮めるために、弱小から、強力な能力者が集まり、レイド戦だとかをやっている。

 そして、俺はその「レイドボス」の一人となっていた。

 能力は「腐敗」。自分を中心にして半径50m以内に入ったものすべてを腐敗させ、全てを崩すような能力だ。

 俺を倒すために数百人が集まったこともあったが、一番近くたどり着けた人で約30m。

 ときには遠距離能力、銃で遠くから狙われたが、俺に当たる前にそれは腐り、果てていく。

 そのくらい俺の能力は強力だった。

 そんなある日「レイドボス」の俺に一人で勝負を吹っかけてくる若者がいた。


「僕はお前を気に入った。だから僕の仲間になれ!」


 と約50m先で叫ぶ。

 どうやら能力の情報はバレているらしい。当たり前だが。

 俺は無言で立ち上がり能力を発動させ、一歩ずつ近づく。

 そうすると彼は小声で何かを喋り、口を大きく開く。


「そうか!君がそういうつもりなら僕もそれなりの対応をさせていただく!!!」


 そう言い切ると同時に埃を立て消える。

 俺の身体は空中に舞っていた。

 彼の服は腐り果て、全裸の状態だったが、本体は腐る様子等一切なく、立派に育てられた筋肉が見えていた。

 俺の命はここで終わりだ。そう思った。

 しかし、俺は目を覚ました。

 白い部屋に入れられ、やけに黒い腕輪をされている。

 服は真っ白のコートのようなものを羽織っている。

 俺は無言で服を脱ぎ始める。

 少し感じていたが、俺はコートの中は裸だった。

 そして俺は周りを見渡すと、かなり高い位置にスピーカーがあることに気づいた。

 同時に、この場所には指を引っ掛けられる程度の窪みが至るところにあった。

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