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~有馬藍との出会い~

俺は彼女に案内され大きな城の中に連れて行かれた。

そこであった女性の第一印象は何というか。俺みたいな凡人でも分かるくらいオーラが感じる。


「杏里。先の遠征ご苦労だった。」


「はっ!ありがたきお言葉!」


「うむ。ところでそこにいるのがお前が言っていた御影翔か?」


「はい!」


「そうか・・・。」


この殿と思われる人は俺を探るように見ていた。

俺、どうなるんだろう。


「ふむふむ。お主が・・・。」


「さっきから、何ですか?」


「なに、見ているだけだ。気にするな」


気にするなと言われてもねぇ。でもどんな名前の人だろう。もしかして俺が知ってる歴史上の人物!?

彼女は観察がすんだのか自分が元々座っていた場所に戻って口を開いた。


「杏里」


「はっ。」


「お前の報告通り興味深いな。」


「私もそう思い報告しました。」


「何が面白いってこの身なりで武士なのだろ。刀も持たずに」


彼女は不敵な笑みを浮かべていった。

てか、やべー!忘れてた!どうしよう。俺は刀をそもそも持ったこともないのに刀なんて調達できないし。どうしよう。これもしかしてばれてるんじゃ・・・。


「おい。翔!」


「は・・・はひ!」


緊張して変な声出ちゃった。


「ふふっ」


あ!あの女笑いやがったな!


「そう緊張するな。お前の処遇を決める前に質問したいだけだ。」


「何でしょうか・・・。」


「うむ。まずはな・・・。おっと、私としたことが忘れてた!」


なんだ?


「こほん!私の名は有馬藍だ!この国を治める大名でもある。以後よろしくな。では、本題に入る。」


そう彼女は俺に告げると質問をしてきた。内容は長くてみんなが飽き飽きするかもしれないから端的に言うと質問というよりは問題に近しいかな。

えーと。まずこの城がある。そこに二千の大軍が攻めてきたとしよう。その際にこちらの兵は二百未満。その時お前はこの城を明け渡すか?

それとも籠城し守り切るか?

どちらにせよ具体的に答えよ。そこにあるのがこの城のおおよその図面だ。参考にしろ。

というものだった。え?端的に述べてないって?そんなの今は関係ない。気にするな。

ふむ、どうするか・・・。この城の両面は崖があり後ろも崖に等しいだから当然攻めるとしたら前しかない。普通に前から逃げたところで追い打ちを受け全滅になるのが必然になる。だったら・・・。


「決まったか?」


そう彼女が意味ありげな顔で聞いてくる。俺は間髪入れずに答える。


「籠城します。」


「・・・ほう。」


彼女は予想してない答えが出たのか驚いた顔をしていた。俺はそのまま自分が何故この答えに至ったのかを答えた。


「ふむふむ。そうか。それで、どうするのだ?」


「どうとは?」


「だから、籠城と言ってもそのような人数でどう対抗するのだ?もちろん策はあるのだろう?」


やっべー、考えていなかった!

いや、考えてはいたんだよ。うん。でもね。あまりにも中二病過ぎるから俺でも無謀かなって思ったから言わなかったんだけど・・・。

うーん、どうしよう。

そう考えていると彼女は


「おい、どうした?ま・さ・かないとは言わないよな?」


くそ!一か八かだ!言うしかねえ!


「えーと、自分が戦います。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「は?」


ですよねー。そういう反応になりますよねー。

杏里と呼ばれる人は少し笑ってるが、それはさておき・・・。彼女はぽかーんとしている。

もう、どうにでもなれ!

俺はやけになった。


「自分が・・・。この俺が・・・。戦います!んでもって。全力で敵を全員倒します!」


くっ・・・。反応は・・・?


「はっはっは!こいつは驚いた!自分が守るとな!杏里!本当に変わった奴を見つけてきたな!」


「はっ!気に入っていただき誠に光栄でございます!」


俺にはちんぷんかんぷんなのだが。


「よし!処遇を決めたぞ!翔!お主私の家臣になれ!」


「「ええー!」」


ん?あれれ?声が重なったぞ?てことはあの人も驚いたと言うことか?


「と・・・との!そ・・・それは・・・。」


「なんだ。不服か?元はといえばお主が連れてきたのに」


「そうでありますが。それはこやつの身なりなどが奇妙だったので。それに、こんな華奢な体で家臣がつとまるとは・・・。」


「杏里。お前の言わんとすることは分かる。だがな私はこの者の未来が見たいのだ。それに、この国切手槍使いであるお主が鍛えればよいだろう。」


「ですが・・・。」


「くどいぞ!これはもう決めたことだ。これ以上口答えするならば、杏里とてただじゃすまさんぞ。よいか!」


「はっ!出過ぎたまねをお許しください。」


「分かればよい。翔!」


はい!?


「白井杏里!」


「はっ!」


「お主らはこれから衣食住をともにしこの私の天下平定の夢の補助をせよ!」


「謹んでお受けします」


「はいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」


こうして俺は何も分からないまま勝手に話が進められこの、白井 杏里?でいいのかな。まぁ。この人とこれからを過ごすことになった。そして、有馬家の家臣になった。俺は気に入られたでいいのかな?

はぁ、これからが心配だ。

そして、俺と杏里さんとこれからは呼ぶとしよう。杏里さんは城を離れ現在彼女が住んでる場所に向かうことになった。


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