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~戦国での初めての一日の始まり~

「なんでこうなったー!」


俺は何故こんなことに・・・。てか何で捕まってるんだ!

いや整理しよう。こんな時だからこそ冷静だ。冷静にならなければ・・・。あれ?考えても思い出せないな。朝・・・家だよな?あれ?まぁ、いいや。それで家を出て学校に行こうとしたら・・・。

うーん。どうしてもここからは思い出せな いな。その前もあやふやだし。でもおかしいな、俺の名前は御影 翔。普通のそこら辺にいる男子高校生。剣道部所属。ちょっと違うのは年齢=彼女いない歴なだけ。うん。これほどのないほど簡潔に自己紹介ができている。ということは記憶喪失の可能性はないしな。ますます分からなくなってきたぞ・・・。

とぶつぶつ俺がつぶやいてると目の前の女性が大きな声で言ってきた。


「何をぶつぶつ言っている。さっさと私の質問に答えろ!」


とりあえず今は聞き流しておくとして、まずは整理しよう。ここはどこだ?見たところ学校の周りでもなさそうだしというか建物が見えないし。いうなら田舎のようだけど今時何もないのは無いんじゃないか?これにかんしてはこの女の人に聞くとして、

次に考えるのは何でこの女の人昔のそれも戦国時代の武士の格好をしているんだ?撮影か?でもカメラ見えないし。それに周りにいる足軽もエキストラにしちゃよく雰囲気が出てるし。

解らないことだらけだな。うーんそもそも捕まった理由も解らないしな。謎だ。


「おい!聞こえないのか!つぎ答えなかったらこいつで首を切ってやる!」


「えーと。そんな刀じゃ俺のこと脅せませんよ。」


見るからに偽物っぽいし。そんなもんで脅されてもぴくりとも怖くない。「はぁっ!」ごめんなさい!訂正します。脅されます。だから許してください!


「何でも答えますから命だけは」


「やっと言う気になったか。だが、安心しろ。私は無益な殺生は好まん。」


そう言って彼女は刀を納めながら俺に言った。改めて俺の前にたつと質問をしてきた。


「お前はどこの国のものだ。」


「日本です。」


「・・・。死にたいのか?」


いやいや。だって俺日本人だしどう答えたらいいの!?というか、いちいち刀を取り出すのはやめてもらいたいのだが・・・。

そうしていると話が通じなくてあきれたのか。ため息交じりに聞いてきた。


「はぁ・・・。その反応からすると本当に解らないらしいな。仕方ない質問を変えよう。どこの城のものだ?その身なりからすると上の職のものだと思うが。」


「わかりません。」


「ふむ、そうか。なら百姓か?年が私とそんなに変わらなそうだしな。」


「・・・違います。」


「ならなんだ?」


俺はこのときに自分が元いた世界とは違う次元にいることに気がついた。そして、生き残るためにある覚悟を持っていった。


「武士です」


俺は答えた。ただこの一言が俺の今後の人生を左右するとはこの時の俺はまだ知らなかった・・・。

彼女は俺の意見を聞いて、少し驚きながら俺に聞いた。


「お前がか?その身なりでか?」


「・・・はい」


どうかそれ以上はこの服に関して言及しないでください!もうやけで話すしか無いから結構適当に話してるから。彼女は俺が答えるときの間が気に入らなかったのか、また質問してきた。


「ふざけてはいないのだよな?」


「はい」


今度は間を作らなかったから大丈夫だろ。でもなんでそこまで武士に執着するんだろ?関係ないからいいんだけど、とりあえずは大丈夫かな。

そう俺が安堵してると、


「とりあえずお前の身柄は私が預かり殿に見せる。分かったな?」


「はい。」


俺はこの状況が分からないほど馬鹿では無い。それに、俺は多少なり歴史ずきだからある程度の対処法は分かってるつもりだ。

ここが戦国時代だった場合だけどね。そうだ、対処法というのは全部にはいと返事することだ。このように。


「お前は男でいいんだよな?」


「はい。」


「家族はいるのか?」


「はい。」


「ふむ。・・・死にたいか?」


「はい。」


・・・あ。


「そうか。死にたいのか。なら覚悟を決めろ!」


やばい!やらかした。なんとかしなければ命が無い!


「あのーすみません!死にたくないです!」


「いま。はい。と返事したろ。」


「・・・はい。ですが。」


「ふざけるのも大概にしろ!私の質問にはきちんと答えろ。今度適当にしたら本当に首を切るからな。分かったな?」


「・・・はい。」


「返事は大きく!」


「はい!」


ううー。本当に災難だ。しかし、対処法が効かないだと。この女できるな。

そんなこんなしてると部下の一人と思われる人が彼女のそばに駆け寄っていった。


「白井様!」


「なんだ?」


「帰城の準備ができました!」


「そうか。ご苦労。皆のもの帰るぞ!」


「白井様」


「なんだ。まだあるのか?」


「そのものを本当に殿に見せるのですか?」


「不服か?」


「いえ。危険では無いかと。身なりからして南蛮のものにも見えなくはないので」


なんだ?何を話してるんだ?どうせ世間話だろ。

しかし、彼女白井っていうのか。うーん。効いたことないな。でもさっき城とか殿って名前が出たけどもしかして本当に戦国時代なのか?聞いてみるか。俺は話の間に割り込んだ。


「あのー。」


「とりあえず。あやつは私が預かる。お前らは気にするな。」


「はっ。」


「よし。なんだ。えーと。名前聞いてなかったな。名前は何という?」


「御影翔です」


「そうか。翔なんだ?」


「はい。今って戦国時代ですか?」


「すまない。私は勉学が分からないんだ。よく分からないが。一様言うが今は乱世の中だ。」


「そうですか・・・。それだけ分かればいいです。ありがとうございます。」


「もういいか?なら皆のものゆくぞ!」


そうか。なら確定はできないが戦国時代に来たのか?マジで?

そんな疑問はおいといて俺は彼女に連れられ城下町まで連れて行かれた。


「皆のものご苦労だった!またあったときはよろしくな!」


「「はっ!」」


「よし!じゃ翔いくか!」


「どこにですか?」


「ん?言ってなかったか?あの城にだ!」


「あの城に・・・。」


「ああ!殿に会うためにな!」


殿って誰?そんな疑問は関係なしに俺はその殿に会うことになった。

その出会いが俺の人生にとってとても大事なこととなる。


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