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【シリーズ】 13代目の破壊神

一瞬の集合体

作者: 千路文也

 私は20歳という若さで社長を務めている。それも借金まみれで作った会社ではなく、町工場から初めて、最終的には武器兵器開発を主とする大企業へと発展した。この会社から叩きだされる年商も世界で1、2を争う程にまで成長した。


 そんな私の事を人は勝ち組だとか天才だとか、ありきたりな表現方法を使って私を評価してくるが、まったくそうじゃない事を此処に言いたい。


 何故ならば、どんな偉大な事を達成しようとも、それは記憶でしかないからだ。さらに言えば認識だ。人々は私を社長という事で認識している。この認識が何処から来るのかと言えば答えは簡単だ。


 そう、記憶。


 人々の記憶が私の事を認識している。だから記憶無しに私は存在出来ない。第三者の目があるからこそ人として生きる事が出来る。


 そして、この記憶はどうやって生み出されているのか。それは一瞬だと私は個人的に思っている。『息を吸った』という単純な事から『300万円を宝くじで当てた』という事まで、これらは全て一瞬でしかない。この一瞬を積み重ねてこそ、初めて記憶が誕生している。


 この一瞬は誰にでも作る事が出来る。特別な才能など必要ない。今、こうして何かを考えているだけで、それは一瞬になれる。


 だから私は勝ち組でも天才でも無い。神様に平等に与えられて、誰にでも作ることが出来る瞬間を積み重ねているだけだ。


 だから私は、この一瞬を大切にしてこれからも生きていこうと思う。どんなに良かろうが悪かろうが、全ての出来事が一瞬として確立されてしまうから。



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― 新着の感想 ―
[良い点] そうですね一瞬の積み重ねが人生ですね。 私も一瞬を大事にしていきたいと思いました。
2014/10/14 22:56 退会済み
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