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時裏鉄

作者: 並


いわば曇天に堕りる天女の所業か。


恰も行徳に傾いだ稚児の霊か。


いずれにせよ時の残像。


しかし人間の如き生の糞玉は得も言われぬ薫風を流して世に鎮座する。




あの鬩ぎおつる川の溢流を見よ。


誰が流したというか?岩の諸膚を貫き骨格を破り、微細な破片にして詰まらぬ大海へと押し下す。


では、あの茫漠と博い蒼玉の空を見よ。


誰が博げたというか?雲を割って下らぬ風を編み、泥岩匿う大地へ吹き降ろす。





かくあらんとすらば、続いてあの人間を見よ。さあ見よ。


あの愚昧な面構えを。


呵呵!呵ッ呵ッ呵ッ呵!!


実に、甚深梳きせらるる哀れな知性か。



比べ給う、比べ給う。


意味亡き灰燼又は意味浅き蒼茫と比べ給う。


聖賢こそなんぞ鬼畜で愚鈍でか。




嗚呼嗚呼、我龍神故に、遁世の甘味を野次らいでか。



呵呵!

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