アタシのジョー
アタシとジョーはいつも一緒だった。遊ぶのも、寝るのも、ご飯を食べるのもなにかも。
だけど、ジョーは死んでしまった。なぜか、身体がうごかなくなったそうだ。しかし、 血は止まっているので死んだことにされた。
アタシは悲しくなった。単純に親友が死んだことが悲しかったのだ。
それから、アタシは一日部屋に引きこもった。
アタシがもう寝ようかなと思った時だった。
突如現れた、 黄金の眩い光が部屋の中央からやがて部屋全体へとひろがっていく。
眩しいと目を細めたのもつかの間。なぜなら、そこには懐かしい友の姿があったのだ。
「ジョー……」
アタシはほとんど無意識にそう呟いていた。
「やあ、久しぶり。あっちの世界は退屈だよ」
「……やっぱり死んだんだ」
「う……ん」
「……」
「……」
お互いなにを話していいのかわからなくなったのか顔を下に向けたきりあげようとしない。
「あの、とても言いにくいんだけどさ…」
「うん…」
「一緒にあっちの世界に来てくれないかな?」
アタシは衝撃を受けた。しかし、べつに問題ない。むしろ喜んでいた。
「いいよ」
「そうか、ありがとう。じゃあ、死んでよ…」
アタシは何も戸惑うこともなく部屋にあった包丁で自分の頭を刺した。脳みそを傷つければ、すぐ死ねると思ったのだ。
大丈夫だ…あん…ま…りい、……たく……な……………といってアタシは死んだ。