表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

記念日

作者: 溜せうゆ
掲載日:2026/04/27

 僕は昔から記念日を覚えるのがすごく苦手だったんです。


 他人のはもちろん、自分の誕生日だって忘れそうになるくらい。


 だから好きな女の子ができて付き合えるかもってなったとき、考えたんですよ。


 記念日を忘れないように、できるだけ同じ日にまとめようって。


 だから、彼女の誕生日を狙って告白したんです。


 彼女の誕生日に結婚式を挙げたときもとても喜んでくれましたっけ。


 僕としても記念日をまとめられて大満足でした。


 誕生日と付き合い始めた日と結婚記念日を同じ日にできましたから。


 なのに、あの時はあんなに喜んでくれたのに。


 だんだんと「カレンダーが寂しい」なんて不満を言うようになったんです。


 カレンダーなんかすっきり見やすい方がよっほどいいじゃないかと思うんですけど。


 そう言うと、あなたは女性の気持ちがわかってない、なんていちいちつっかかってくる。


 そんな気持ちのすれ違いからケンカすることも増えちゃって。


 女性の気持ちなんて、そんなのわかるわけないですよ、僕は男なんだから。


 ねぇ、刑事さんもそう思いませんか?


 やっぱり記念日はシンプルに覚えやすいのが一番だと思うんです。


 だから今回も同じようにあの日を狙ったんですよ。 


 それでその日は、彼女の誕生日で、付き合い始めた日で、結婚記念日で、命日になりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ