第1章 黄金郷ゴルムトア
「さあ、集めるぞ~美少女の仲間を!」
「あなたね……、あ、そういえばあなた名前は?」
冒険者登録を済ませ、冒険者ギルドを出た俺は、アトランカちゃんの方を向く。
「トモラベルだ」
俺のペンネームでござる~。
「トモラベルね。私はアトランカ。冒険者よ」
「おう、よろしく」
自己紹介って大事だよね。
「よろしく……」
アトランカちゃんは、じっと俺を見つめる。え、何気になってんの?
「どうした? そんな熱い眼差しを俺に向けて」
「そんなに向けてはいないけど……ぱっと見普通よね」
「俺の魔力値の事言ってんのか?」
「そう。そんなに高い感じはしないな~って思って」
ま、人は見かけには寄らないってこった。
「アトランカちゃんもなかなかのものをお持ちのようで」
「でしょ! ん? てかさ、あなた視線……はっ!」
アトランカちゃんは、はっとする。
「ん~いいね」
「ど、どこ見てんのよ!」
「おっぱい」
「はっきり言うなー!!」
おっぱいを両腕に抱きながら叫ぶアトランカちゃん。いやどこ見てるのって聞くからさ。
「とりあえず、街を散策すっぜ」
「あ、待ちなさいよ!」
俺がルンルン気分でアスファルトを闊歩するのを見てアトランカちゃんも慌ててついてきた。さあて、どーこーに、行ーこーおーかーなっと。決めた!!
「いらっしゃいませ~」
むふふ。俺は店の扉を開け、中へと入る。
「ちょっ、ええ!?」
そこは、金ピカな店だった。金ピカすぎて眩しいほどだ。そして看板には――
「ゴールドサキュバスの店……か」
ゴルムトアの街にある、ゴールドサキュバスのお店。そこはサキュバスたちがえっちいゴールドな夢を見せてくれるっていう一風変わったお店だった。
「ちょっとちょっとちょっとちょっとちょっと!」
アトランカちゃんが俺の服の裾をクイクイっとする。
「どうした?」
「ここここここって! もしかしなくても……イヤラシイお店よね!?」
「そうだけど?」
何か問題が?
「撤収~~~~~~~~~~!」
「ぐえっ」
アトランカちゃんは俺の服の襟をガシッと掴んでズルズルと店の外へと引きずっていく。くるちいぜ。
「な、な、な何考えてるのよ!!」
「ナニとは?」
俺が若干イントネーションを変えながら尋ねると、アトランカちゃんは顔を真っ赤にしたまま、俺を指差し声を張り上げる。
「この私をあ、あんなお店に連れて行くなんて!」
「刺激的だろ?」
「この上なくね!」
あー、じゃーどうすっかなー。
「んじゃ、1回クエスト受けてみるか」
「え、いきなり?」
俺の唐突な切り返しにアトランカちゃんはほえっ? とした。
「初級クエストは何度もやれるはずだし、習うより慣れろってやーつ?」
「よ、よしっ! やってやろうじゃない!」
気合おっぱい十分みたいだな。ギルドへ向かうぜ!
ギルドへ向かいます~。また次回でござる~。




