第1章 黄金郷ゴルムトア
ギルドは受付の娘ちゃんに場所を聞いてみたんだけど……。
「おお~」
見事にぽわぽわしてんな~。ぽわぽわとはって? まず入り口な。木の扉を押して開けるタイプのやつ。ギギッとな。
「受付はあそこか」
俺は前方にある受付であろう場所にトコトコ向かうと、ワーワーと何やら言い争っている声が聞こえてきた。
「だから! もう1回やって! って言ってるの!」
「ですから何度やっても同じだと……」
「そんなはずないわ! ねえ、お願い! ワンモアワンモア!」
冒険者らしきおにゃのこと受付のお姉さんがやいねやいのしていた。こりゃあ察するに……。
「冒険者登録してるのか?」
俺が音も無く、すっと背後に立って、声を掛けると
「ギャー!?」
「変態さん!?」
と2人して驚きの声を上げたときたもんだ。随分な物言いようじゃねえか。可愛いからおけまるだが。
「落ち着けって。変態じゃなくてエロいだけだっつうの」
「「きゃーーーーー!?」」
おいおい逃げようとすんなって。
「冒険者登録しにきたぜ。じゃないと依頼受けられないよな?」
俺がそう尋ねると、受付のお姉さんは、はあはあと息を整えながらやがて頷いた。
「は、はい……。よくご存知ですね」
「お前らの事は俺が1番よく知ってるって」
なんせ創造主だからな。創造神でもある。むふ。
「あ、あ、あなた……。やばい人?」
ピンク髪の巨乳冒険者はふるふると指を震わして動揺を隠せない様子。ついでにおっぱいもプルプル。最高じゃん。
「ある意味やばいかもな」
俺が肩を竦めてそう言うと、おっぱい冒険者はふうむと腕を組む。胸強調されてますな~。
「あなたも冒険者なの?」
「まあな」
俺は、受付のお姉さんに向き直る。
「冒険者登録の仕方を教えてくれ」
「は、はい。冒険者登録はまず魔水晶に手を翳して、魔力値を測り、適性を判断します。その後その結果をもとにして解析を行い、ジョブを選ぶことができます」
くう~! ファンタジーっぽいじゃねえの!
「その適性診断が間違ってるって言ってんの!」
おっぱい冒険者が叫ぶ。
「どういうことなんだおっぱいちゃん?」
「誰がおっぱいちゃんよ!」
おっぱいぷるぷるいいね~。
「冒険者登録は魔水晶使ったんだろ? どこもおかしくなくね?」
「はい。おかしくありません」
俺がおっぱいを見ながら首を傾げ、受付のお姉さんがさもありなんと頷く。
「おかしいのよ! この私が! 魔力値たったの65だなんて!」
おっぱいちゃんは地団駄を踏む。
「低いのかそれ?」
「激低よ! 125はあると思ってたわ!」
「さすがにそれは……」
おっぱいちゃんの物言いに受付のお姉さんは困惑した表情を浮かべた。
「平均っていくらぐらいなんだ?」
「大体冒険者様ですと60~70が平均としては妥当ですね」
受付のお姉さんは淀みなくスラスラと答える。マニュアルがあるんだろうな。
「んじゃあ、まあ、最初ならそれでも」
「納得いかないの!」
「おっぱいちゃんってそんなに凄いのか?」
「凄いわよ! ってかおっぱいちゃんじゃなくてアトランカって名前が私にはあるわ!」
おっぱいを張ってアトランカちゃんは名乗りを上げる。ん~いいおっぱいだ。
「おう。そうなのか……。とりあえず俺もその冒険者登録をさせてもらってもいいか?」
「はい。かしこまりました」
受付のお姉さんは台に魔水晶なるものを置いた。
「これが魔水晶ってやつか」
占いとかでよく見る感じの水晶だな~。
「はい。こちらの魔水晶に手を翳してみてください」
俺は受付のお姉さんに言われた通り、魔水晶に手を翳してみる。すると――
「おっ」
ブワ~ッと数字が浮かんできた。
「えっ!?」
「はあっ!?」
受付のお姉さんが口を押さえ驚きの表情、アトランカちゃんが口を大きく開け驚きの表情。
数字は……250だった。
「ぜっっっっったいおかしいでしょこれ!!」
「見たことない数字ですね……」
「そうなのか?」
俺は指で頬をポリポリと搔く。
「やっぱりこの魔水晶変なのよ!」
「そんなはずは……」
やいのやいのとまた騒ぎはじめてらあ。
「よしっ、分かったおっぱいちゃん」
「アトランカ!」
「俺と一緒に仲間集めに行かないか?」
俺はアトランカちゃんを仲間集めに誘った。
アトランカちゃん登場。次回へ続きます。




