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午後のコンビニ

 とある午後、ピロンピロンとコンビニに客が入った合図の電子音が流れた。

「いらっしゃーせー」

 男が、コンビニで何年も働いているかのような流暢ないらっしゃいませを言う。

 コンビニには女が1人いた。女はコンビニ内をうろうろし、品物を見て回っていた。

 それから数分後、レジにて品物の売買が行われた。

 男は品物を手に取り、満面の笑みで言う。

「お客さまー、お弁当は温めますか?」

 すると、どういう訳か女は困った表情を見せて、「あの……」と呟いた。それを不思議に思った男は「どうしました?」と女に尋ねた。

 女は、さらに困惑した表情を見せる。男も意味がわからなくて困惑した。

「えっと……温めますでよろしいですね?」

「えっと……温めます……」

 男は無理やり話を押し通した。しかし、男には女が未だに困惑している理由がよくわからなかった。

 お弁当を温めている間に会計を済ませようと、男が笑みを浮かべてこう言った。

「五百五十円になりまーす」

 レジを打ちこなし、女はお釣りの五十円を男に手渡し、お弁当もビニールに包んで手渡した。

「ありがとうございましたー」

 男はそう言って、海苔弁を手にコンビニから出て行った。

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