メガヘルツの正体
不定期とは言ったが、ここまで長いこと投稿しないとは………。
と思ったので投稿しました。
川流れをした後、まず俺は川の流れに沿って下へ降り、メガヘルツ一押しのルートを目指ししていた。
「ていうか、メガヘルツはいつのまにか俺と一緒にいたけど、お前の声はどこからしてるんだ?」
『気づいていなかったのですか?マイマスター。こちらにおりますよ』
と言うと、背中側から、ブルル、と振動があった。
そこから出てきたのは、缶コーラぐらいの大きさの円柱だった。
円柱の真ん中にボタンがあり、興味本位で押してみる。
すると、直後に両側の底面からアームが飛び出し、それぞれディスプレイ、キーボード。スピーカー、マイク、カメラなどなど。
よくあるパソコンの周辺機器全てを付属したアームが出てきた。
「おおぉ〜!!てかなんでこんなの入ってんだよ!!」
『クレハさんに頼んだんですよ、「こっそり入れてあげて〜」って。そしたらちゃんと旅に同行できちゃいました!』
『クレハさん』というのは、あの施設でお世話になったアンドロイドである。
家事全般お世話になったし、今でも感謝している。
いつか帰ってきた時には、徹底的に点検してあげよう。
だとしても、無断でこんなものを入れるというのは感心しない。
「…………。ウイルスとか入ってないよな?」
『マスターは唯一の喋り相手になんでそんなに辛辣なんですか?入ってるわけないですよ』
「だよな、別にウイルスを入れて得する人間なんてもうこの世にいないし」
缶コーラぐらいの円柱のボタンをもう一度押すと底面からまた附属品が全て仕舞われた。
ほんと、元の世界とは全く異なる技術を持ってる。
まぁ、もはやその全てがロストテクノロジーなんだがな。
「ちなみに、今僕らは川の流れに沿ってどこまで行ったんだ?」
『約10キロ前後ですね。ここらで一度休みを挟むのがいいでしょう』
「自動車でも使えればなぁ……。こんくらいの距離10分で着くのに……」
『この世界にもありますが、マイマスターは使いませんでしたよね?』
「だって………。運転怖い……………」
当たり前だ。
だって前世の死因は不注意による不慮の交通事故なのだから。
それで死んで、その記憶持ってたら、そりゃあもう運転したくないってなるだろう。
だって、もし失敗したらの結果を知ってるんだよ?
交通事故で死ぬのがどのくらい痛いかなんて鮮明に覚えてるんだから、流石に手がプルプルして運転どころの騒ぎでもなくなるだろう。
みんなも一度転生してみたらわかる(異常者)。
「さて、メガヘルツ。今回はまた流されないように一人キャンプしような」
『マイマスター?そのキャンプの準備はご自身一人ですることを忘れないでくださいね?』
「…………。お前も早くアンドロイドの身体もらってくれよ?」
『任せてください。軍用基地につけば、すぐに』
この調子で進めば、多分1ヶ月はくだらないだろうな……。
しょうがない、食糧の備蓄を用意して、野生動物を狩る罠や餌も用意しておくか。
最近はこちらに精を入れています。
よければご贔屓に
ジョーカー 〜自称目立たない俺は実は目立っていたらしく、しかも学園最強〜
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