残酷な世界の為のプロローグ
投稿は不定期です。
まぁ、暇があれば書こうかな程度(人気が出てくれば別)。
世は現在で言うところの西暦3269年。
人類史における、ある重要な分岐点を違えた並行世界の内の一つ。
この並行世界における人類は、滅亡していた。
よくある異世界などと言うものでは、中世の頃の文化が主流だった。
だが、この世界は本来の地球よりも、科学技術が発達している世界であり、人々はどこまでも強欲に『便利』を追求し続けた。
故の、人類の滅亡であった。
多くの者が、悲しみを見たであろう。
多くの者が、憎しみを覚えただろう。
多くの者が、怒りに狂っただろう。
多くの者が、復讐を誓っただろう。
世界は、その全てを見送り、傍観してきた。
その世界には、それらを正すための手段など、有りはしなかった。
………この世界はいわゆる、一種の異世界と呼ばれるものである。
だが、この世界に神様と呼ばれる者がいるのならば、何故か神様は、残酷な運命をただ1人に押し付けた。
神様が言ったのは、この一言だけだった。
『全てを救い、全てを癒し、……新たなる、歴史の創設者となれ』
その1人の人間の名は、武井 清隆。
彼は自分の死と共に、彼はこの世界のどことも知らぬ地で、生を享受したのだった。