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さるの才能が目覚めてしまった1/2

「はぁうう、いぬちゃん可愛い。コメントしちゃお。どの子も可愛いですが、いぬちゃんが好きです、と。それにしてもアオキって、やっぱりこの人も日本から来た人なのかなー? あっ、いいねをつけられた! 恥ずかしい! ごめんなさいごめんなさい神投稿主に、私のこの駄文コメントにいいねをつけさせることをさせてしまった!」

「謝るなら俺にしろ。早く情報売れって言ってんだろ駄文闇商人がよ」






どこまでも広がる草地。カメラは投稿主の足元を映す。


(困ったことになった)


魔の森の前に埋めた白い柵の前に、中くらいの大きさのキジシロ猫が座っている。こちらを見るが、白い柵の先端に飛び上がる。


投稿主が、餌を入れたアルミの器をカラカラと鳴らすと、飛び降りてこちらに向かってくる。


(さるは運動神経抜群だ)


投稿主が差し出した手に、顔を擦り付けるさる。目を細めて、ぐりぐり押し付ける。


「ぃや〜お」


しばらくさると遊ぶ投稿主。どこからか出した猫じゃらしのようなおもちゃをつかって、さると遊びながら、魔の森から離していく。


餌を食べるさるを背景に、小さくなった魔の森が映し出される。


(さるの才能が目覚めた。ジャンプが得意だ)


(このところ、何度も柵を飛び越えられそうになっている)


(柵の先端も尖っていて危険)


猫じゃらしを高くまで持ち上げると、さるがびょんっとジャンプする。


(さるは、ジャンプを試したくてしょうがないらしい)


(あの柵より高いものを作って、さるを満足させてやろう)






「こ、ここからいつもの手作りパートですか! キャットタワー編とも名づけましょうか!」

「……」

「な、なんですか、げんなりした目で見ないでくださいよ。とある人を思い出すので」

「それって時風? まあいいや、ちょっと貸せ」

「ああ、私のにゃいぱっどがぁ」

「ひっかからない程度の名付けがすげーむかつくんだけど。じゃなくて、ほら、ここのシーン」

「……これって」

「ああ、ここに映ってるやつ、ちっさくてわかりづらいけど、あの魔物だ」


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