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相手は選んだ方が良い
「おや、すてきなお兄さん。この闇商人に、何かご用ですか?」
「……ろ」
「はい?」
「動画に低評価をつける方法を教えろ。代わりに王国の情報売るから」
「みぃ〜」
甲高い声で白猫が小さなキジシロを威嚇している。キジシロは姿勢を低くして、耳がぺたんとなっている。
(ゆきがいぬを威圧している)
ゆきがいぬにパンチを繰り出す。いぬが間一髪のところで飛びのく。
(ゆきはいぬが嫌いみたいだ)
カメラを回していると、ゆきがこちらに気付き、軽快な足取りで迫ってくる。ゆきのピンクの鼻がアップになる。
(勝者がきた)
ゆきの白い毛並みを撫でる投稿主。その端、遠くでいぬが逃げていく。
「シャーッ!!」
「みぃ〜っ!!」
サバシロが白猫と威嚇し合っている。
(ゆきがサバの娘に喧嘩を売っている)
両者とも動かない。と、ゆきが何かに気付いて一目散に逃げていく。
「みゃんみゃん」
(母猫のお通り)
サバが娘のところに来て、擦り寄る。
(ゆきは何も考えないで喧嘩を売ることがある)
(終わり)
「私は! いぬちゃんを応援することにしたので! ごめんなさい、この取引はなかったことにしてください!!」
「はぁあ!?」
「でも、王国の情報を貰ってしまったので、代わりに魔王軍の情報あげますね」
「え、なに、この動画見るとみんな馬鹿になるの?」
「いいですか、魔王様はーー」




