表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの夏あの島で  作者: KATARA
3/16

1日に二度も見るなんて、と美歩は心に残り、その日だけでなくゴールデンウィークが終わっても思い出した。迷子を肩車していた彼。日傘を届けた彼。いい人なのは間違いない。


   ***


「美歩ちゃんちって藤沢なの?」とゼミ仲間に聞かれたのは5月下旬の水曜日。女子5人で学生食堂のランチを食べている時だった。美歩はまだ馴染んでなく隅に座っていたが声をかけられ、「江の島近い?」と聞かれて「まぁ」と答えた。


「どんくらい?」


「歩いて2~30分とか」


「行こうよ今度みんなで江の島」と別のひとりが言い「あの辺いいよ、エノスイとか」


「鎌倉も近いしね、江ノ電で」と場は盛り上がった。


「1日でそんなあちこち無理っしょ」と言ったのは棚橋彩という女子だったが、


「泊りがけよ泊りがけ。波多野さんち近いって言うし」と他の女子はノリノリで、


「え」と美歩が困惑しても、


「いいねそれ。泊めて泊めて」「お家おっきい?」「雑魚寝でいいから」「布団もいらない。最近暑いし」と話をどんどん進め、


「いいけど」と美歩がうなずくと翌週の金曜日にみんなで江の島に行くことになった。

11月9日に電子書籍を発売しました。こちら[ https://novelsofkatara.web.fc2.com/amazon/enoshima.html ]から購入サイトにお進みいただけます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ