夜に生きる死神
今回小説初投稿となります。
駄文であり、文法表現もままならないと思いますが、見てくだされば幸いです。
また、何か気になる点や改善点があれば、その都度意見をお願いします。
読者様のコメントは作者のやる気となるでしょう。(希望的観測)
男は深夜の路地裏を走っていた。
「ハァ、ハァ…ッハァ、」
今にも倒れそうなほど体勢が不安定だ。
目には涙を浮かべており、顔は鼻水と血でくしゃくし
ゃになっており、鼻の形が原型を留めていない。腕と
背中には真新しい切り傷が残っており、血が諾々と溢
れている。彼の感じている痛みの凄まじさは想像に難
くないが、それでもそんな傷など無いかのように男は
がむしゃらに走っている。何故彼は走っているのか?
答えは男の後ろにいる。男の後ろから、フードを被っ
た厚着の小柄な少年が迫っていた。
その少年は腰に様々な拷問用具を身につけており、手
には血の付いた刀があった。少年は感情の読み取れな
い瞳で男を見据え、静かに男を追いかけている。
そして、少年は静かに呟いた。
「どうせそこは行き止まりだってのに…」
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「た、頼む!金ならいくらでもやるからっ…お、お前
の事は誰にもいっ、言わないから命だけh」
ゴッ!と鈍い音が響いた
その音は、少年が男の鼻を潰した金槌よりも一回り大
きなハンマーで男の頭を殴った音だ。
余程力のこもった一撃だったのか、男は直ぐに絶命し
たてしまった。最も、彼が刀で付けられた傷で直ぐに
絶命しただろうが。
少年はあくまでも冷静だ。何も言わず、ただ男の死体
を見つめるのみ。
----少年のスマホに着信が入る。
少年は電話に出た。
「×××君、彼をキチンと殺してくれたかね?」
電話を掛けていたのはしわがれた老人の声だ。
その老人も、冷徹な声をしていた。
「…えぇ、潰しました。」
少年も事務的な調子で返す。
「そうか。それは良かった。今日の仕事はそれで終い
だ。男の死体の回収には直ぐに回収班が向かう。君は
家に戻りゆっくりしていたまえ。」
「了解」
そう言って電話を切る。
老人は口では良かったと言いつつも、全く声の調子を
変えない。少年も然りだ。
一仕事を終え、少年は息をつく。
----それにしても、今日の仕事は大失敗だった。
すれ違いざまに刀でバッサリと背中を切るつもりだっ
たのに、どうして体勢を崩した。
お陰でターゲットに顔を見られた。刀を回収しようと
すると傷を負ったターゲットに刀を突き飛ばされ、獲
物でも無いハンマーで殺すことになった。
顔に打ち付けたのになんであの男は俺にタックルする
ほどの気力があったんだ…。一撃で殺せなかったのは
久しぶりだ。こんなミスはあってはならないのに…。
クソ、銃を使えるようにさえなれば…。
----彼は静かに暗殺の時の状況を想起し、自分を
反省している。
そうしてしばらく悩んだ後、厚着をしていた彼は上の
服を脱ぎ、回収班が来てから彼らにその服を渡した
後、少年は普段着のまま彼の家へと帰っていった。
さて、×××とはどう言う人物なのか。






