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Murder World VI.Generation  作者: 萌えがみ☆
第3章【戦火に舞う薔薇】
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【基地に潜む機械竜その2】

「なるほど」


 大まかな説明を礼名に説明する。


 飲み込みが早く話を受け入れてくれた。


「確証はあるの?」


 府に落ちてない様子の美咲は少しばかりか不安気味である。


「でもかけてみないと前に進めないと私は思うな」


「ふーん……興味深いわね」


 顎に拳を当てながら少し間を開ける。


「……いいわかけてみようじゃないその“可能性”にね」


 すんなりと受け入れてくれた。


 あの時のマダロイドの口からの光線が攻略の鍵だった。


 よくよく考えてみれば単純にわかりきることだ。


 放射するときに口が開く。そのタイミングで見える巨大な銃口……あそこを一瞬のタイミングを狙い破壊する。


 そうすればいくらあのデカ物でも木っ端微塵に破壊されるだろう。


 だが問題はそこまでの道のりである。


「でも上手くいくか分かんないよ」


「……そうですね綾さんなにか分かりました?」


 手詰まりな様子をみせると、礼名は彼女の方へと視線を向けた。


「今調べ終わったのですが、あの機体全身が硬い装甲で覆われているみたいで、一筋縄ではいかなそうに見えました。」


 すると一言の気になるワードに関して反応を示すかのように、礼名は問いかける。


「……ように見えた?」


「はい」


「ように見えた? ということは探していたら何か見つけたような答えに聞こえますが?」


「その通りですよ、隅まで探していたら、ある弱点を見つけたんです…………それは」


 あのマダロイドの弱点とは一体、綾さんは詳しく説明をする。


 そして私達は礼名の指示の元、作戦を立てることになった。


 少々の不安はあるけど、動かないと何も始まらない。だから私は1つの可能性にかけてみることにした。


 いや、正確には"私達"と言った方がいいだろう。









「ではその作戦でいきましょう」


「上手くいくか心配な面もあるけど」


「なーに。蒼衣変なこと言うわね」


「え」


 なにか変なこと言ったのだろうか。素直な気持ちを口に出しただけなのだが。


「そうですよ、蒼衣さん」


 礼名もそれに便乗して言い張った。


「私達はかけがえのない"仲間"です、あんな暴れまくる心の持たないヤツらと一緒にしないでください」


「蒼衣……私達ってどういう関係?」


 即答で答える。そんなの決まっているじゃないか。


「仲間……だよね?」


 一同笑みを浮かべると頷いた。何かを悟り安心したかのように。


 この感じなんか政希さんといるように安堵できる、何故だろう。


 でも私は頭で考えた、政希さんならこんな状況下だったら、どうしてこの苦難の道を乗り越えるのかを。


 彼が一番大切にしていること…………。


 それは他でもない、たった1つの答えが浮かんだ。


「私達は仲間よ、"かけがえのない"……ね、それと」


「仲間同士が他の仲間を信じないでどうする」

「仲間同士が他の仲間を信じないでどうするの」


 同時に言葉が重なり合った、意気投合したかのように。


「ごめんみんな……私忘れていた、仲間を信じないでどうするんだってなるよね」


「大丈夫です、たとえ誰かが道を見失ったりしていたら私達が手を差し伸ばして、助けてあげます」


 聞き慣れた、懐かしいような言葉。でもそれが本当の仲間という存在だろう。


 その言葉を聞いて少し気持ちが癒えた。


「ありがとうみんな、なんか今ならどんな強い敵でも私達なら勝てる気がするよ」


 それは決して不安ではない、他のなにものでもない、決意のこもった確信だ。


 今この3人と一緒なら何にでも乗り越えられそう。


 決意が固まり私は手に持った武器を力強く握りしめた。


 周りをみると目をしかめ、力強く私のように武器を握っている仲間の姿がそこにあった。


 みんな恐らく考えていることは同じなんだ。


「行くよみんな」


 一斉にまた頷くと、それぞれ攻撃を仕掛けていった、壁代わりにしていた壁の破片を払いのけて。

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