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Murder World VI.Generation  作者: 萌えがみ☆
第3章【戦火に舞う薔薇】
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【敵の制御を叩けその2】

 部屋へと乗り込むと物騒な機械が周囲を囲むように立ち並んでいた。光っては消えてはまた光り点滅を繰り返す。


 まあ何かしらの処理を行っているのは確かだが、私には何がなんだかさっぱり。


 とりあえずは、礼名の指示のもと動く。


「入ってみたけど、同じような装置が沢山ね、これを1つ1つ破壊しながら、その制御装置を破壊していくのかしら?」


 しかし礼名は首を振る。


「勘違いしているかも知れませんが……美咲さん、1部屋にあるこの装置全てが制御装置ではないんですよ、装置は色々ありますよ」


「うーんならどれが、その制御装置なのかしらね、みた感じ同じような機械ばかりだけど、これ全部違うのね……うぅ頭が」


 呆れたような表情で美咲は処理が追いつかない様子でいた、どうやら彼女もそんなに頭の回転が良い方ではないようだ。そこに関しては自分に似たり寄ったりだ。


「大丈夫です、どこに何があるかは把握済みなんで」


「?」


 礼名は天井を仰ぎ、1番上の装置目掛けて標準を合わせる。


 あそこに制御装置があるのだろうか。


「…………」


 引き金を引こうとした瞬間に伏兵のマダロイドが数体姿を現した。


 そんなに多くはない、1列並ぶくらいの対数だ、数的にはあちらが優先的だが、戦力はこちらの方が圧倒的だろう。


「ここまで機体を用意しておくなんて、整備が良すぎますね……相手は」


 と言いながら礼名は瞬時に引き下がった。


「あの上撃てば1つ目破壊できるんだね?」


「はい、ですがあの数ですと、相手が飛びかかってくる可能性も0ではないんでなかなか狙いが定まりませんね」


 うん? なら私達が突破口を作ればいいのでは。


「礼名、撃つのに何分かかる?」


「そうですね、すぐに撃てますが敵のマダロイドが行手を塞いでなかなか狙いが定まりませんね」


「ならね……美咲」


「はいはい、わかっているわ」


「殲滅させる気ですか?」


 礼名が困っているのならここで私達が役に立たなくちゃね。私達2人が敵マダロイドを殲滅させれば多少狙いやすくなる、礼名にはそこのタイミングを見計らって撃ってもらいたい。


 その状況を作れるのは私と美咲他ならないはず。


 美咲も、うんうんと頷いているから多少私が何がやりたいのか検討はついたらしい。



「なら頼みましたよ、タイミングきたら合図出します、それまで処理の方お願いします」


 そして私達は破竹の勢いでマダロイドに攻撃を仕掛ける。群がる塊を私たち2人は斬撃で一掃する。


 ここまできて敵もこれまで以上と強さが増してはきたが私はそれでも力を振り絞りストライクを振るう。


「このッ! このッ!」


 筋切るような斬撃が機体の部位の一部をことごとくと切断する。


 一方美咲は。


「生憎命の宿ってない者なんかに遊んでいる暇なんかないの。悪いけど美しくない者はここで消えてもらうわ」


 するといつものようにグレイスローズの大剣と盾の2セットで切り払っていた。なんの躊躇いもなく慣れた手捌きでマダロイドの群れを粉砕していく。


「蒼衣、BF M(バトル・フォーム)は使わないのかしら? ……ッ。そう言う私も使ってないけどね」


「考えていることは同じじゃない? ……ッ。最後の最後に取っておきたいってね…………ハッ!」


「伝家の宝刀ってやつね、そういう考え、美しいから嫌いじゃないわよ…………ふッ!」


 戦いながらも、今までの私にはなかった仲間と話しながら肩を並べ、私達は協力し合っていた。


 

 



 

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