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Murder World VI.Generation  作者: 萌えがみ☆
第3章【戦火に舞う薔薇】
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【薔薇は一枚も落ちることもなく】

 茂上を追い詰めた美咲、Xウェポンである、グレイスローズの刃を突きつけていた。


 そしてついに鬱陶しい根源であった機械を能力で破壊した。


「何をする」


「目障りな物を破壊しただけよ……。これであなたを守る者はいなくなったわ、案の定無防備状態ね」


「舐めるなよ、こっちだってまだ秘策が」


 怯えながら茂上はXウェポンを出した。小型のナイフをした黒金の武器だった。しかし力の差的に相手にはならないだろう。


 腰を抜かした茂上に対して美咲は、笑みを浮かべながら怯える彼の顔を覗き込んだ。


「そんな弱そうな武器で何ができるの? 大した能力っも持ってないくせに」


 怯えツタの手の彼は、手が異常に震えさせている。これが追い詰められると言うことなのだろうか。


「くっ」


 一振りで攻撃するが、その攻撃を手で受け止めて見せる。


「何やっても無駄よ、救いの手がないあなたには勝利はない」


 勝利は目に見えていた、すると美咲は力強くそのまま押し出す。すると彼の体は枯れ崩れていく。


 美咲は朽る力を送って体を脆くしたんだろう。


「あなたにとって相応しい死を送ったわ。……哀れに死になさい」


「グアああああッ‼︎ おのれ華崎美咲ぃぃぃぃぃぃぃ」


 茂上はそのまま絶叫を上げながらそのまま朽ち果てて死亡した。跡形もなくなって。


 なんとも言えない哀れな末路だった。


 私たちは美咲の元へ駆け寄る。


「大丈夫?」


「怪我ありませんか?」


「心臓止まるかと思いました……ふう」


 ふと思ったが、次に進めるような穴が1つも見当たらない、一体どこに次の階層に繋がる通路が。


 目立つ模様が1つもないのが気になるところ。


「……次どう行きましょうか?」


「通路見当たらないね」


 周りを見渡し隈なく怪しいところがないか探す、それでも見つからなかった。


「…………」


 礼名は険しい顔をしながら、床に目を射る。どうやら何かに気づいたらしい。


「あの箇所なんか気になります。試しに撃ってみます」


「ちょっと礼名⁉︎」


 礼名は躊躇いもなくその箇所を撃った、シュナイダーの狙撃により大きな爆音と共に黒煙が上がる。


 急だった為、多少咳き込みをした。


「急に撃つのはいいけど……いきなりは」


「すみません、けれども私の勘……外れてはなかったようですよ」


「ほらそこ……」


 礼名が首で場所を指す、そう煙が上がっていた場所だ。徐々に視野が開てくる。


「本当、蒼衣の後輩は優秀ね」


 姿をあらわしたのは大きな下の階層に続く通路だった。


 ……やはり礼名は凄いな、微妙なところも決して見逃さない、そこは本当に感心する。


「皆さんそれでは行きましょう、この先厳しい戦いになりそうな予感します……飽くまでも予感ですがね。ですがそれだけ頭に入れて置いてください」


 一同頷くと下の階層へと足を運ぶのであった。

 

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