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Murder World VI.Generation  作者: 萌えがみ☆
第3章【戦火に舞う薔薇】
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【同級生は天才漫画家】

すみません遅れました。 見てくださると嬉しいです!!

夏休みになり、一斉に騒々しい蝉の喧騒が聞こえてくる。


私はとある情報収集のため、学校の図書館に訪れていた。


無人化したその学校の廊下には、誰1人とていなかった。


「長期休み中の学校ってなんか 異常なほど静かね」


と独白に言いつつ歩いてここまで来たのだが。


この時期学校側は一般開放している。と言っても入れるのは教室、美術室、音楽室、体育館、図書室とこれくらいだ。


だけどちゃんと入れる部屋のドアには太字で書かれた1枚の張り紙が。


そこには『ちゃんと終わったら片づけるように!!』と書いてある。


片づけしない生徒が比較的に多いせいだろうか。そうじゃなかったらこんな張り紙は貼らないだろう。


まだ8月にもなっていないのにも関わらず酷い暑さで、タオルやハンカチがないと汗を吹ききれないほどの量の汗が身体中から出て滴る。


気温は28度も軽く超える、このままだと蒸し焼きになりそうだ。


この間政希さんに、私が遭遇したツタのXウェポン使いの殺人者の手がかりをみつけようと聞いてみたが、有力な情報は得られなかった。


それで今日はなんかないかと学校の図書室へ来てみたが。


「うーん…… ヒントになる情報は今のところ収穫なしか」


くまなく探しつつも資料は中々見つからずつまづきかけていた、訪れてから約1時間半一向に進展はなく私は本棚に収めてある本とひたすらにらめっこしていた。


「おや こんなところで何しているの?」


「えっ」


突如として後ろから人の声がした。凛々しく優しい声。


振り返ってみるとそこにはニット帽を被った白いダッフルコートを着た茶髪の女性が立っていた。


彼女が下に着ているの制服。薄らだが私と同じ学校の指定服だ。


ということは同じこの学校の生徒だろうか。


「!? なにを」


彼女はある物を本棚に描く、書き殴るかのような如くの書き方で音は荒々しかった。


「現出せよ 我が身を守る力となりて」


「!? これは剣……」


さっき彼女が書いたもの……それは筋の通った剣だった。その書いたものが私の今目の前で立体化した。魔法でもかけたように。


「場所を移しましょうか ここだと狭苦しい」


私は彼女に連れられ、美術室へとやってきた。


「あなたは一体誰?」


「私は瀬谷真希(せたにまき)学年は私と同じよ 東城蒼衣さん」


「なぜ私の名前を?」


「細かいことはいいから…… それより早くそこから動いた方うがいいわよ」


するとキャンバスが立てられた画架が4枚起きあがる。紙には何も書いていない。白紙の状態だ。


――――――――さっきの忠告は一体。


「せっかく忠告してあげたのに残念だわ 弓矢 双剣 現出……」


すると2枚のキャンバスに弓矢を構えた人形と2本の剣を構えた人形が映し出され、キャンバスの外へと出てくる。


「写し出された…………?」


「ちょっと違うかな」


「何? じゃあ一体……」


「これはトリックでもなければビジョンでもない」



一矢(いっし)が私を目掛けて飛んでくる、透かさず回避する。


「質問は話の後に言って貰えないかしら 急かす子はあまり好きじゃないんだけど……まあいいわ」


余裕そうなその表情は私からはただならぬ殺気に満ちたオーラを感じていた。


「じゃあ見せてあげましょうか…… 私のXウェポン“理想の創造筆(アーティナイト)”の恐るべき能力をね」


「アーティ…… ナイト…………?」




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