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Murder World VI.Generation  作者: 萌えがみ☆
第2章【巡り会いしこの地で】
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【運命の道は揺れ動く】

久々の日本の空気、晴れわたる青空の上空には鳥たちが群れとなって翼を羽ばたかせる。


帰りに災難な目に遭いはしたが、仲間の協力もあり日本に帰ってこれた。


現在昼時、丁度腹ごしらえをしたくなる頃合だ。すると政希さんは飲食店の食品サンプルをみながら――――。


「みんな腹減っただろ? 何か食おうぜ」


突然食事をしようと話を持ちかける。 そういえばさっきまで乗っていた機内で無駄に体力を消耗してしまったせいでお腹が減ってきたな。


それはそうと政希さんが入ろうとしているその店は…………。


私はその店の茶色い木の立て看板を見た。


『あらゆる国から取り寄せた高級素材を使用した海鮮料理店です! どうぞお召し上がりください! カイセリア新東京都店』とある。


「………………」


高級素材………… 嫌な予感しかしない。


チラチラとガラスケースの食品サンプルの値札を恐る恐るとみる。


……。



……。



……。












高すぎた。











『ロブスター入りスパゲティ 23000円』『フカヒレスープ 19500円』などなど。他にも私達には手が付けれない値段をした料理ばかりだ。


このままでは政希さんがとんでもない無駄遣いをしてしまいそうなので私は。


「高すぎます ダメです」


「そこをなんとかしてくれよ礼名と恵美には腹いっぱい美味い料理を食わせてやりたいなーだなんて…… ははは」


「ダメったらダメです! 学生の私達にはまだ早いです さあ行きますよ!」


「私はどっちでもいいんですけど……」


すると礼名の隣に居た恵美がそっと礼名の肩に手を乗せ。


「礼名」


首を振った。


「ちょあお……」


批判する政希を私は怖い笑顔で睨みつける。


「なんか文句あります?」


「いえ 蒼衣さんすみませんでした」


政希さんの金欠を防止し2店舗隣ある安い和食店で昼食をとった。








「政希さん最初からこういう安い店にしてくださいよ」


「すまなかったって もう許してくれ!」


「まったく」


私達は軽く昼食を済ませると話を始めた。


「改めて礼名 恵美これからよろしくな!」


「東城蒼衣よ この変なリーダーの右腕って感じかな?」


「なるほど」


「蒼衣! お願いだから変な情報この2人に吹き込まないでくれ頼む」


焦りのかかった動作で早口に言う。しかしまあこれは政希さんと私の立場では事実上の事実ではあるのだが、どうもいったらダメだったらしい。


親子のような関係であれば、学校ではちゃんとしている子なのに家では箱入り息子であることが学校教師に知られてしまうそれと同じような感じだろうか。


「仕方ないですね2人ともさっきのは取消しね」


「まあなんだ…… 人に言いたくないことの1つや2つあるさ…… ははは」


「政希さんこれは歓迎会みたいなものですから少しは組織のリーダーらしくお願いしますよ」


「そんなこと言われたらなんか困る」


「とりあえず2人共 力合わせて頑張ろうな」


再び自己紹介を終えると会計を済ませ私達は店から出る。 そして私達の基地でもある政希さんの家へと向かうのだった。


「ここが私達の基地ですか……」


礼名がそっと小さな声で呟いた。


「そうよこのおんぼ……」


最後まで言おうとしたら急に政希さんに口を手で塞がれた。


「蒼衣…… オンボロとか言うなよ! 印象悪くさせたら……」


「わかりましたよ 言いません」


私達2人はやられたらやり返すその繰り返しである。


仲がいいのか悪いんだか自分でもよく分からない。












家の中へ入り、軽く寛いだ。










「蒼衣さん…… この2つの部屋私達の自室にしてもよろしいのですか?」


地下の自室のある通路へ足へ運ぶ。 なぜ私が案内しているかというと「俺は疲れたからお前が2人を空いている自室まで案内しておいてくれ」と言って代わりに私がこうして2人の自室に案内しているのだが。


因みに政希さん本人は寝るとかいいながらマンガの週間雑誌を読んでいる。


「2人がどの部屋を使うかは2人に任せるよ」


話し合いの結果礼名は左の部屋に恵美は右の部屋になった。


すると政希さんからメールが来て。







“名士”と書かれていた。


明らかこれ“飯”を打ち間違えている。とツッコミたくなるのだが、それはさておき。


「2人共 ご飯だって」


「そうですか ならリビングに向かいますか」


私達3人は夕食に向かうため上の階へと上った。

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