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Murder World VI.Generation  作者: 萌えがみ☆
第2章【巡り会いしこの地で】
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【ヘル・ビートルの襲撃!その3】

引き金を引き武器で発砲する音が辺りに響きわたる。


戦闘開始の合図をするサインのような音。礼名の持つXウェポン『シュナイダー』は敵の毒昆虫型のXウェポン『ヘル・ビートル』に攻撃を仕掛け正に今交戦中と言ったところだ。


発砲し当てるも相手の最大の武器と言える毒蛹能力は、最大の攻撃にもなり最大の防御にもなる。おまけに脱皮を繰り返す度に相手の能力は上昇していく。


これではいくら礼名でも対処法がないのではないのか。


「どうした? そんな弾でこの私が仕留められるか! お前のおかげで私のXウェポンはこんなにも早く飛び回れるようになったぞ!」


目にも止まらない速さでヘル・ビートルは回りを飛び回る。


「く……」


また1発礼名はXウェポンで発砲。


「無駄だ!」


だが蛹化能力によりまた能力が上昇してしまう。


「礼名」


「…………」


私が一言かけても礼名は応じない。 ずっと敵を目で追いながら銃を構える。


「本当に勝負する気あんのか……あぁ?」


「確かに普通では勝てない敵ではあります ですが」


すると礼名は服から弾丸を取り出した。青い青い弾丸だ。


「礼名それはなに?」


礼名はその弾を今シュナイダーに装填されている弾と交換させ入れた。


ひょっとして礼名のシュナイダーの弾は取り外し可能な銃なのだろうか。


そうしたとしても相手の能力によって無駄に終わってしまうはず。なら何故そんなことを?


もしかしてあの弾に何か攻略となる秘策があるということだろうか。


「ふん 弾を変えたところで戦況は変わらん どうやら早死にしたいみたいだな なら望み通り殺してやる!」


相手の発達した2本の角を持ったXウェポンが礼名目掛けて攻撃を仕掛ける。


まともに喰らえば恐らく即死だ。


避けて礼名。











だが礼名はそんな危険な状況を覆すかのように、状況を一変させた。











そして礼名は再び銃の引き金を引く。








「何度やっても同じことだ 攻撃しようがしなかろうが結果は同じその弾も…………」



弾が相手のヘル・ビートルに触れた。当然ながら相手は蛹化でガードし、更に体の強化を試みるが。


カチッ


「?」


さっきとは違う音がした。小さく微かに囁くくらいの小さな音だ。


カチコチカチコチ……ッ。


「なに? 体が勝手に!?」


触れた瞬間その体はカチコチに凍りだした。徐々にその体全体を覆いついに。


「ぐあぁああ なんだこれはッ!?」


「どうですか? 絶対零度よりも冷たい弾丸は」


「絶対零度より冷たいだと?」


「ええ その弾はあの絶対零度よりも冷たい弾丸 仮に貴方が蛹化しようとしても蛹化は時間差的に追いつけない そして寒い世界では虫は活動は不可能」


そうかあれは冷気を持った弾丸か。これなら再生する前に相手を倒せる。考えたな。


「ぐあああああああああ!!」


パリーン!


ヘル・ビートルは木っ端微塵に冷気に耐えきれず、氷の塊となって破裂した。











「礼名一体あの弾は一体どこから?」


「私のちょっとした隠れた能力ですよ 特殊なね」


特殊な能力か。気になるところだけど。


ところで恵美は?


「礼名 恵美はどこに行ったの?」


「あぁ 恵美なら操縦席だと思いますよ 私が操縦をAIに変更してもらうよう言ったので…… もうすぐ帰ってくると思いますよ」


恵美と礼名は分からない場面での仕事が早すぎる気がしてならない。 恐るべしハイスペック後輩。


「戻りました」


少しして恵美が戻ってくる。全く私はこの2人の“心強さ”

よりとんでもない身体能力に驚愕していた。


「恵美 とりあえず日本までは着けそうか?」


「ええ政希さん 多少時間はかかりそうですがなんとかなりそうです」


「いいからもうさっきみたいな面倒臭い事だけはごめんだぜ」


またうちのダメリーダーが文句を言い出す。ここは1発言っておこう。


「政希さんそんなことばっかり口に出すから殺人者(マダラー)に襲われるんですよ」


すると政希さんは顔色悪い表情で。


「蒼衣お願いだから人を害虫みたいな扱いしないでくれ」


「あはは……」


なんとなく誤魔化そうと笑う。でも政希さんも政希さんで自業自得である。毎回余計な口が出るせいで私によくしつけられるのだ。











それから無事私達は日本に帰って来ることができた。結局あのヘル・ビートルの本体はどこにいたのかはわからず終いだった。


でもそんなことよりも私はみんなが無事で何よりだった。


あそこで礼名がいなかったら私達は今頃どうなっていたのか。感謝しきれない気持ちでいっぱいだ。


それに新たな仲間が2人も増えたしこれからますますいいチームになれそうだ。


「礼名 恵美改めてよろしくな」


「こちらこそよろしくお願いします政希さん」


お互いに挨拶をして握手をした。














〜???〜


「ヘル・ビートルやられちゃったのね」


「結果によりますと凍死みたいです」


「凍死ねえ…… あっけないったらありゃしないわ」


「……………………」


「まあ結果オーライよ お陰で重要な戦いのデータが取れたわ もともとそのつもりであの飛行機に潜り込ませたし」


「…………となりますとどうするのですか?美咲さん」


「次は私が出るわ 手応えありそうだし」


「どうなっても私知りませんよ」


「その時はその時よ」
















「待っていなさい最速の殺人者(マダラー)さん」














……To be continued.









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