【死の降り注ぐ地その3】
一体今何が起こったのかその理解すら追いつかなかった。
ただ言えることは、展開が唐突過ぎて頭が真っ白になったそれだけは所感として言える。
立ち塞がっている敵の刺客ヴェルダの方を見て問いかける。
「何をやったの? あの子は」
焦りを露わにしながら彼の顔を危惧しながら恐る恐る聞く。
聞かなくても少女がどうなったのか、それは聞かなくてもいいことなのだが。
ともすると、生きているそんな微かな希望を私は抱く。
だが、彼の口からは驚くべき事実が語られた。
「ヒューマンリボーン。体内に特殊な小型爆弾を内蔵した生体兵器さ。任意のタイミングで私が指示を出せばヒューマンリボーンは機械に意識を乗っ取られ勝手に動き始める。当然抗うことはできない。そして数秒後に周囲一帯体ごと爆発させ殺人者を一掃させるために作られた兵器なのだよ」
「つまり………………人間爆弾ということ」
彼はこくりと頷き。
「ご名答。だが仲間に助けられたな危うく君達は災難な目にあうかもしれなかったのに」
彼は嘲笑を浮かべ誇らしげに言った。
その微笑む顔が私には裏に何かあるのではないかとおのずと恐怖を覚える。
少女の体の中には、小型の爆弾が埋めてあったのだ。彼の指示でその爆弾は作動し自動運転へと切り替わり体を自由自在に操るのだ。
恐らくなにかしら操るプログラムがその爆弾に内蔵されているのだと思う。そして目に付いた殺人者を一方的に攻撃し始め、数秒後に自爆させ敵殺人者ごと道連れにするという、極悪非道な恐怖の殺戮マシンだったのだ。
彼は少女を使い、私達をここへとおびき寄せそのまま丸ごと抹殺するつもりだったのだろう。
……じゃあ私達は敵の荷物をわざわざここまで運んだだけっていうの?
「君と同行していた少女は私達が改造した改造人間だ。チャンスをうかがって爆発させようと様子を見ていたが、まさか爆弾を抱えたままここへと乗り込んで来るとはとんだ間抜けがいるものだな」
「どうしてそんなことを」
「元々ここに訪れた殺人者を抹殺する為に作った生体兵器だ。生き物でもよかったんだが、人間の方が人は安心感や下らん心遣いをするだろう人は。それを我々は逆に利用し人間を爆弾にしこのヒューマンリボーンを作ったのだ」
経緯はこうだ。
ヒューマンリボーンはこの街において、外部の人間を油断させそのまま抹殺するように作った生体殺戮マシンだ。
今回私達を油断した場面でプログラムを起動させ、私達を抹殺するつもりだったらしいが、予定と少しずれたのでついでに大元の基地で始末しようとそう企てたのだろう。
もし仲間誰1人異変に気づかなかったら、敵に皆殺しにされていたのかも知れない。
「でもあの子は両親を殺されたって」
「そう私達が殺した。自らの手でなそして寝ている間に少女の体の中にその爆弾を入れ込んだのだ」
辺りからは重い深刻な空気が流れていた。私の後ろ側には仲間が近くにできた穴を見ながら言葉を失っていた。
爆発した黒煙の箇所を私を含む仲間一同は凝視する。恐怖を覚えるかのように身震いが止まらない感じだった。それは恐怖そのもの怖く思わない方がおかしいと思う。
「……酷いですよ」
「礼名! みんな」
端の巻き上がった煙の中から礼名そしてみんなが姿を現した。
「大丈夫です。みんな無事です」
しかしみんなかすり傷を負ったせいか、ところどころ体の一部を押さえている。
私はみんなの方へと向かう。
「蒼衣……俺達はとんでもない街に来てしまったようだぜ。極悪なヤツがいるもんだな」
「……薄々なんか怪しいと気づいてはいたのですがこんなのはんまりですよ」
礼名はヴェルダの方を睨み付け言う。
その礼名の表情は、普段の無感情な表情ではなく鋭い目つきだった。
「騙される方が悪いんだ。だからこんな簡単な罠に引っかかるのだ。それに一発目は外したが」
尻目に彼は左右を見回し始めた。
……今、"1発目"と言ったか。嫌な予感がする。後が控えているのか?
すると壁際のハッチが一斉に開き、中から数千人はいるであろう少年少女達が私達の前に姿を現した。
「ここはどこ? おねえちゃん達誰」
「なんで僕こんなところにいるんだろう」
何も分からないまま彼らは各々困惑しながら、不穏な声を発していた。
そこからでてきた何人もが同じような返事をしていた。
何故自分たちはここにいるのだろう、早くおうちに帰りたい……、お父さんとお母さんに会いたいなど少年少女の悲鳴と苦痛が。
中にはその場で腰を落とし、泣きじゃくる子供の姿も見られた。
その姿をみて、私はますます悲しみとそして怒りが入り混じり恐怖を覚えた。
恐らくこの子達はここに来るまでに意識を今まで乗っ取られていたのだろう。
私を少年少女の状況に置き換えるのなら、気がついたら私達がいた。……そんな感じだろう。
ここまでに心苦しく感じたのはこれが初めてだ。
この後、この子達が何をされるか……いいや正確には使用されることが分かることを察するとさらに息苦しく感じもする。
分かりたくない。先の決まったできごとなど。
……この子達もさっきの少女のように汚く扱われてしまうのだろう彼に。
あまりにも酷すぎる。
「貴様ら少しだまらんか。何故君達がここにいるかその理由が知りたくて口を開いているのだろう。……率直に答えてやろう」
騒いでいる子供達を黙らせて状況を説明しようヴェルダはする。
がしかし。
それはその子達にとって、期待を裏切るかのような返答を彼はしたのだ。
「なに? おしえてよおじさん」
「私も知りたいな。みたことない場所だし説明してくれないと」
「おしえてよ」
子供達はヴェルダの服を引っ張りながら急かす。
「……知る必要はない」
「なっ……」
私達一同は目を丸くさせた。
子供達は何も分からないままひたすらヴェルダの服を、絶え間なく引っ張り続ける。
「どういうことだよ。もったいぶらないでおしえてよ!」
「そうだよ。私達がなんでここにいるかのその理由を!」
「察しの悪いガキだな。……『知る必要はない』それが君達に対する返答だよ」
私はその言葉を聞き理由を理解したのち彼を止めるよう名前を叫ぶ。
「よせ! ヴェルダ! この子達はまだ小さな子供なのよ!」
「耳を貸す気は…………一切ないッ!」
言葉を合図に、先ほどまで困惑していた子供達は大人しくなり、そして暴走マシンになったかのように私達目がけて多勢で押し寄せてくる。
やめて……。その感情を失ったかのような顔で私達を襲ってこないで。
「きたねえ手を使いやがって。みんな辛いかも知れないがこの子達を片付けるぞ」
政希さんは泣き顔を隠すように目を瞑り指示を出す。
一瞬、彼の言葉らしくないことを聞いた。普段口にしないその言葉。
戦わないと自分達の命はない。だから諦めてこの子供達は殺せ…………そういう意味なんだろうけど。戦いづらいよこんなの。
「…………仕方……ないですよね。分かりましたそれでは」
礼名は目からぽろっと涙を振り払うと銃を構える。
「こんな惨めな戦いらしくないわよ……あなたもそう思うでしょ蒼衣」
「私なら大丈夫。前は任せて全部………………片付けるから」
「……蒼衣?」
本当は平気じゃない。だって見た目はまだ子供だもん。その子供を私達は全員殺すんだよ? 大人や私ぐらいの殺人者なら平気で戦えるけど、こんな戦いづらい戦いを果たして戦いと呼んでいいだろうか。
「耐え切れるかな。この数をこの攻撃を」
そしてヴェルダは振り上げた腕を下へとおろすと。
たくさんの子供達は私達目がけて無表情で襲ってくる。
当然それを10秒で全て片付けるなんて他の仲間は周囲の敵はともかく、私の眼前にいる大勢のヒューマンリボーン相手に対処は不可能だろう。
そう……素早さ的にここは私が前に出て率先するしかない。
剣を構えて私は目に止まらぬ、俊敏な動きでヴェルダ目がけて進む。
……爆発寸前の子供達を自らの手で八つ裂きにしながら。
「ヴェェェェェェェルダァァァァァァァァァァァァッ!!」
「ふん」
怒りのこもった声をその敵に罵声を浴びさせながら向かう。
……私は心の中で斬り行く少年少女達に向かって言うのだった。何度も何度も。
(ごめんね。ごめんね。救えなくて)
そう脳裏で復唱させながら、宙に散りばめられる血流を見渡しながら、子供達を殺して前に進む。……気がつくと私の服は、血みどろになり片目側が頭部へ降りかかった赤い流れ水によって視界が真っ赤に染め上がった。
なんだろうこの胸くそ悪い罪悪感しか残らないような戦いは。
前にいる全てのヒューマンリボーンを一網打尽に一掃し、ようやくヴェルダと再び対峙した。
直後、彼は手の平を見せるとそこから銃と剣を混合させた武器が現れた。……これが彼のXウェポンか。
そして大きな刃がある方を上にして、私のストライクと重なるように受け止め、そのまま鍔迫り合いとなった。
「まさか……1度も爆発を食らわずここまで来るとは相当な速さの持ち主のようだな君は」
「私は許さない。あなたのような存在を絶対にっ!」
このままでは力押しで負けてしまうと悟った私は押され気味で今でも切り落とされそうな状況で叫んだ。
「戦闘形態ッ!」
と。
そして光が私を包み衣服を変え、専用の戦闘服を身に纏い強化された剣を携えそのまま押し合いを続行する。
今度は力がこちらの方が勝っており、こちらの押しに余裕があった。
……もしかしたらヴェルダは余裕な対処をしているだけかもしれない。何故ならこの状況になったのにも関わらず全く表情がぶれていないからだ。
「戦闘形態か。Xエナジーの力を体全体に開放させ、能力を大幅に向上させる力。たいしたものだな」
「なのによくぶれないわね。この状況で」
「ああ当然だとも。何故ならまだ」
すると相手の体が光りだし、私と同様姿を変えた。
漆黒の服に身を包んだ服装。武器は変身前とたいして変わっていないが、先ほどと違うところはなんといっても武器全体に赤いラインが流れていることだろうか。
「私も使えるからな君と同じような力をな!」
そのまま振り飛ばして、私は地に這いつくばる。
どうやら変わったのは武器だけでなく、本体の力も案の定上がっているらしい。
だがあの武器相手にどう戦うべきか。先ほどから周りのXエナジーを探ってみたが、多数の生命エネルギーを感じ取ったがこれは一体。……まだあとが控えているというのか。
そうあの悲惨な光景をまた見る羽目になるというわけだ。詰まりに詰まりを感じた私は歯を食いしばり音を上げる。
「くっ」
考える暇もなく控えていたヒューマンリボーンが私に飛びかかるように襲ってくる。
羽交い締めにしてそのまま私をサンドバッグ状態にでもするつもりか。
そうはさせんとばかりに私は群がっている全ての敵にたいして、斬り払って一気にヒューマンリボーンを片付けた。またもや宙には血の雨が降り注ぐ。
次私がヴェルダの方をみると。
銃を私の方に向けて撃つ準備をしていた。
先ほどの攻撃はどうやら囮だったらしい。
口を歪ませた、その微かな笑みが私は怖く感じた。それは何かを企む悪人の顔であった。
すると遠くから政希さんが私に呼びかける。
「蒼衣気を取られるな! 油断すればそいつの思う壺だ」
他のみんなは状況が辛かったせいか一斉に戦闘形態へと変身していた。
ヒューマンリボーン相手に生身の戦闘は危険だと判断したのだろう。
「……さすがにこのままだと分が悪そうでしたからね」
「というかこんな酷い品物をよく作れたものよね。……蒼衣私達がくるまでもう少し持ちこたえなさなさい」
礼名と美咲は空中で飛びかかってくる敵を応戦し迎え撃っていた。礼名は大型の銃で敵を回すように一掃し、美咲は接近しながら目に止まらぬ速さの斬撃で血痕を散らしながら攻撃を行っていた。
ヒューマン・リボーンは宙に浮くことはできないものの、それなりの跳躍力はあるらしい。
2人は……いや仲間のみんなは口には出さないものの深刻な表情で、戦う姿がうかがえた。私同様戦いづらい状況のようだ。
「これがあなたのやり方なの?」
敵は引き金を引き、私目がけて撃ってきた。
「私は彼女彼らに救いを与えてやったのだ。そう各々心地よいおわりを迎えられるようにな。ある意味私は救世主だ」
「なにが心地よいおわりよ。結果的にあなたが殺しているようなものでしょ!」
怒りに身を任せながら宙を移動する。飛んでくる弾の嵐を受けながら。
……その弾は一発だけではなかった。1度撃ったのにも関わらず弾が数百弾と迫ってきたのだ。
なんという弾の数。敵は連射する弾を撃つことが得意なXウェポンの使いなのか。
迫り来る弾を俊敏に避けながら確実にヴェルダとの距離を縮めていく。
「おっと得意なのは単なる連射だけじゃないぞ」
「!?」
慌て後ろを振り返った。
「し、しまった」
撃ち終えた弾は消えるどころか、私の真後ろに待つように留まっていた。
次の瞬間その弾は意思があるかのように私の体を直撃する。
ダダダダダダッ。
痛みに耐えきれずそのまま、落ちてしまい地上へと落とされた。
弾を自由にコントロールできるなんて聞いてないわよ。
「あっけないな。君は今までどんな殺人者と戦ってきたのだね。えぇ? その様子ではたいした敵ではなかったのではないのかね」
「言いたい放題言っていると……痛い目にあうわよ」
痛みに耐えながら即座に起き上がり瞬間的に移動し距離を詰めていく。
「あの弾丸を受けて立ち上がれる気力がまだあったか。……まあいい返り討ちにしてやろう」
まずい。このままではまたあの弾丸でやられてしまう。先ほどの攻撃で頭部を除く箇所を負ってしまった。
休みなくまたその弾を何発も飛ばして確実に私を仕留めにくる。その弾は死の弾同然だった。
……今度は油断せず行けるか?
「同じ手は食わないわ」
今度は向かってきた弾を全弾弾き飛ばして前に進む。
弾といえども、たかが火の弾の集まりなので、これぐらい私のストライクで払いのけられる。
高速の攻撃ならこちらは高速で対処すればいい話。先ほどは油断したけど今度は受けてたまるか。
読み通り、弾は下へと落ちていきそのまま消えていった。
「悪いわね、速さには自信があるから」
「馬鹿なッ! いつの間にそこへ」
タイミングを計り、私はヴェルダの背後へと回る。そして瞬時に両手で武器を身構え、斜め上目がけて解き放った。
「ストライク・スラッシュ!」
「ぐおおおおおおッ! なんだこの斬撃は」
ヴェルダはもろに斬撃を食らうと、私が狙った斜め上の壁へと飛んでいきそのまま飛んでいった。……壁に当たったのにも関わらずすぐに体制を整え、今度は刃の方を上にした。
「しぶとい男……」
「1回当てたからといっていい気になるな! たあああああッ」
そしてそのまま助走をつけ、私側へとその刃が迫ってくる。
逃げる必要はない。さっきのお返しはちゃんとしないとね。
キーン。
私は武器でその攻撃を瞬時に受け止め、再び鍔迫り合いとなった。刃と刃が擦り合う力押しが生まれる。
「……な、なぜださっきは私が力は勝っていたというのに」
そのまま弱々しい刃を私は向こうへと、飛ばすように払った。
「ぐおおおおおおおっ」
数回に及ぶ斬り合いを交え私は応戦した。何度も何度も互いの力がぶつかり合いその度に私はヴェルダを飛ばし続けた。
……最初の威勢は一体どこにいったのだろう。
「無駄よ、もうあなたは力負けしているわ。……最初戦った方がまだまともだった気がするけど」
「うるさい、小娘1人がこのヴェルダ様に勝てるはずが!」
「……美咲出番よ」
「何!?」
後ろに控えていた美咲を呼びかけ指示を出した。それに応じるように美咲は返事をし。
「了解。……グレイス・ネット」
ヴェルダの前に網状のツタが現れ、彼の身動きを封じるように体を縛り付ける。
「間に合ってよかったわ。……礼名ちゃん達が蒼衣が怪我しているみたいだからこっちは任せてあなたを助けるよう言われてね。まあいいわ蒼衣やりなさい今よ」
「く、くそ動けん。……そ、その力はどこから来るのだ」
天井に剣を掲げ大技の体制をとる。目映い光がその剣を包むと辺り一面が地の破片を浮かしながら揺れる。
「私が許せないのはあなた達が子供達を物扱いしたこと。これはその私の怒りと悲しみそのものよ」
泣きたくてしょうがない。でもこの人を倒さないと前には進めない。
救いたくても救えなかったその命を私は救えなくて申し訳ないと思った。
初めてだ本当にこの気持ちは。
いや、正確には昔にもこのように怒りが湧き上がった時があったような。……でもそれは別の話。
……そして私はその怒りのこもった一撃を放つ。
「これで終わりよ。……ストライク・ブレイク」
ヴェルダはうなり声を上げながら跡形もなく散った。
「大丈夫か蒼衣」
「……政希さん人の命って」
「……蒼衣さん」
私が続きを言おうとしたら政希さんは先を理解しているかのように答えてくれた。
「……これが反ロシアのやり方だよ。俺達はこんなヤツら相手に毎日戦い続けているんだよ」
「それはいつまで続ければいいんですか? 死ぬまでですか」
拳に力を入れながら、私は涙を流す。
「お前の言いたいことはわかるよ。でも今の俺達には戦うことしか解決策はないから」
泣いていると美咲がぽんっと手を置いて背中を見せながら言う。……美咲?
「なっさけないわね蒼衣! それでも私のライバルなの?」
「……美咲さん。何もそこまで……蒼衣さんは………………って美咲さん」
空気を読むよう美咲に何か言おうとした礼名だったが、美咲の異変に気がついた礼名は言うのをためらった。
美咲は、泣きながら答える。
「……こんなのあんまりだわ…………。全然美しくないわよ」
「……美咲さん」
心配そうに眉をひそめる恵美は手を差し伸ばした。
「なんなの……この心苦しい気持ちは。胸くそ悪いわよこんなの」
「2人共……こんな悲劇を止めるためにも今は先を進むんだ。……少女、少年達の無念を晴らしてやるんだ。それが今俺達ができるせめての償いだ……」
私と美咲の肩に政希さんは手を乗せ体を寄せる。
「…………だからここで立ち止まってたらだめだろ? 違うか」
私達は涙を拭いて。
「……行きましょう政希さん。そしてこの街の謎を早く突き止めましょう一刻も」
心の底で深く深く、怒りと悲しみを私は感じながら前へと進むのだった。
遅くなり申し訳ないです。描写するのに結構戸惑って時間掛かってしまいましたが今日ようやく完成です。
さて、少々重い内容の話になりましたが少し考えさせられる内容で書いてみました。この章では蒼衣が葛藤する場面が度々見受けられますので、彼女の気持ちになって感情移入するとより楽しめるかも知れません。ですが悲しみを超えて希望をつかみ取るそれがこの作品の最大のテーマでもあります。
なので辛い場面が立ち塞がるかもです。それでも影ながら蒼衣達を応援してくださると嬉しい限りです。現に書いている本人さんも少し辛くなる場面もありましたので。
では次回またお会いしましょう。読んで下さりありがとうございました。