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ちま、

なぜ、人によっては愚行とも思われてしまいそうな殺人計画を立てたか。

単純に、躾に嫌気がさしたから...ではない。


母親と姉が、既に人を殺めている可能性が浮上しているからである。もちろんこれは、伏線ありきでそういう思考に至った訳ではない。この耳で聞いた後、そういう思考に至った訳だ。


母親と姉に異変が生じたあの日の男は、それからも何度か僕の家に足を運んでいる。理由は未だにわからないが、ここ数年、僕に隠れて彼はこの家に足を運んでいるのだ。


僕から隠れる理由は分からないが、僕が学校で何度か早退した時、必ず彼の革靴は左端に綺麗に列べてある。僕の家には母親と姉しか居ないので、来客があった時は直ぐに靴を見れば分かる。


まぁ、だからと言って彼と対面する気にもなれず、僕は必ず近くにある公園で時間を潰す羽目になる。


これが何度か続き、彼の行動、帰宅時間、そして彼の住処までを調べることに成功していた。我ながら、母親の注意を受けることも無くここまで出来たのだから誇らしい。


そんな彼の、僕の知っている情報はメモに箇条書きしてある。


・必ず、靴は外から見て左側に律儀に靴を並べている。黒の革靴で、踵が部屋側になるように並べてある。


・来る時間は分からないが、必ず僕がいない間に来て、僕が帰宅するまでに帰る。予想では昼頃から午後五時頃までは滞在している


・常に、彼が帰宅した後は一滴も飲まれてないであろう、母親に注がれたコーヒーが置いてある


・潔癖性である母親の布団が、二度乱れていることを確認した


・彼は家へ来る際に、タクシーや自家用車は使わず、家付近の駅から帰宅し、電車で約30分ほどかかる駅で降り、そこから徒歩で10分ほどのアパートに入る。なんの変哲もないアパートで、3階建ての二〇六号室に住んでいる様だ


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