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2話目、投稿です!


ルカさんがお目覚めみたいですよ!




雲一つない、澄み渡った青空。青々と茂り、生命力に満ち溢れた草花。暖かい陽の光を一身に浴び、綺麗な空気を肺いっぱいに吸い込んで、大きく息を吐く。なんて素晴らしい所なんだろう。



「今なら、飛べそうな気がする!」



そう思った次の瞬間、ふわりと身体が浮く。



「うわぁっ!私、本当に浮いてる!すごい!」



自分が飛んでいることに驚きながらも、あり得ないことに興奮し、調子に乗って心の中で「もっと高くへ」と念じてみる。

すると、さらに上昇していった。



「うわぁ…綺麗…。下から見ても素敵だったけど、上から見たらもっと素敵だわ……。」



目の前に広がる景色にあっけにとられ少しの間見とれる。そして、今度は右の方に行ってみようと身体を向けた時、先程までの安定感が嘘のように真っ逆さまに下へ下へと落っこちる。



「きっ、きゃぁぁぁあああ!!なっ、なんで!?どうなってるのよっ!!??さっきまで普通だったのに…っ!!!止まって止まって止まってぇぇえええ!!!!」



ルカの願いは虚しくも叶わず、どんどん地面が迫ってくる。いよいよといったところでぎゅっと固く目を瞑る。





(…死んだ…っ!)






そう、諦めた瞬間眩い光がルカを襲う。














ーーーーーーーーーーーーーーーー






ゴポッ!ゴポポッ!



ピキッ…ピキッ……パリーン!





割れた隙間から液体が勢いよく飛び出し、あたりを水浸しにしていく。


「どぁぁあっ!!地面がっ!……………ってあれ?私、何してたんだっけ…?」


そう小さく呟いてしばらくの間放心する。


「あっ!思い出した!私、転生して、拉致されて、なんか変なのに漬けられて…それから、意識失って……今、目が覚めた?どれくらい気を失ってたんだろう……。」


昨日だったような、ずっーと昔のことのような、そんな不確かな感覚。



ふと身体が重く感じられて身動ぎをすると、自分の腕からシャラン、と音がする。何かと思って見てみればあの鎖がまだついているようだった。邪魔臭く思って、少し力を込めて引っ張るとまるで簡単に取れてしまった。



「えっ…?なんで?前の時はどうやったって取れなかったのに…。」



そう、不思議に思ったものの、まぁ、いいか、と流して反対の手や足についている鎖も外す。今までこんな風に拘束されるという事がなかったために、鎖を外した事で、幾分か心も軽くなった。




狭っ苦しいこの容器から出ようと慎重に足を踏み出す。パシャリと音を立てて、しっかりと自分の足で立ったものの、どこか浮ついていて、ふわふわと雲の上にいるように感じられた。背中がざわざわとして、もっと足の裏の感触を確かめようと、一歩を踏み出そうとした時、





「うぐっ!?なっ、なにこれ…!なにかが…っ!流れ込んでくる…っっ!!!」




四方八方から身体の中に何かが雪崩れ込んできた。息ができないような、そんな苦しさではなく、胸がいっぱいいっぱいになって、どうしようもできないような、そんな感じ。苦しさに耐えきれずに、思わずしゃがみ込む。胸元で手をギュッと握りしめながらなんとか耐えようとする。



「っっ………はぁっ!うぅ……」



今まで体験した事のない辛さに目尻に涙が浮かぶ。だんだん意識が遠のいてきて、身体に力が入らずそのまま横に倒れる。それと同時にゴトリと音が近くから聞こえてきた。

息も絶え絶えに音のした方に視線を送ると、そこには、両腕で抱えなければならない位の大きさの、虹色に輝く石があった。さっきまでなかった筈のものが急に現れ、驚きのあまり苦しさも忘れ目を見張る。いよいよ、訳が分からなくなって涙が流れる。



「もぅ、なんなのよ…。ホント、意味、わかん、なーーー」



思わず泣き言をこぼし、それさえも言い終えぬうちにそのままガクリ、と気絶してしまった。










ルカが気絶した後も、虹色に輝く石は増え続けるばかりだったーーーーーーーーー


















「改行」って、なんて素敵な言葉なんでしょう(((


ルカさんの「漬けられる」って表現がPON太的にはツボです。笑


昨日に引き続き、第2話!……なんですが、次回から多分ペースダウンしていきます。(早すぎですね(;・∀︎・))


ストック何それ美味しいの状態からの見切り発車なのでスロー更新です。


とりあえず完結目指して頑張ります( ^q^ )

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