第十二話:俺の青春はこれからだ!
俺はニヤニヤしながら、自分のスマートフォンを見る。
「グヘヘヘ、玲ちゃんからメッセージ来ないかな」
そんなことを言っていると、スマートフォンの音がなった。
来た!
俺は瞬速でメッセージ確認をする。
さくら3{やっほー♪今なにしている?]
って! 美咲かよ! 超どうでもいい。
[本読んでた}SOSドラム缶
俺はとりあえず適当なメッセージを送り返した。
さくら3{へ~何読んでたの?気になるな~]
察しろ美咲……俺はお前と会話したくないんだよ。しかし冷たくしすぎると玲の心象悪くなりかねんので俺はまた適当に返す。
[漫画}SOSドラム缶
すると一秒もしないうちに
さくら3{どんな漫画?気になるな~]
うぜぇ……こうなったら超マニアックな漫画を読んでいることにして撃退してやるぜ!
[証人の嘘、内容は裁判の話}SOSドラム缶
これでいいだろう……ふふ、我ながら完璧な選択だ……けっして引かれず惹かれない……正にパーフェクト
さくら3{私も知っている!面白いよね~]
まさか! 食いついた! あれは普通の女子なら見ないジャンルだ、さらに美咲はかなりすごい超人である、そして『証人の嘘』と言う漫画は正直面白いが矛盾だらけで、かなりの頭脳を誇る美咲では楽しめないはず! バカな! 俺の計画が完全に破綻した。
[へぇ、意外だな。まさか証人の嘘って超マイナー漫画だし知らない思っていた。あ!でもまだ序盤だしネタバレしたくないからその話はしないでくれよ!}SOSドラム缶
フッフッフこれなら話を中断でき尚且つ悪印象を与えないぜ……完璧だ。
さくら3{あれ? でも昨日最新刊を一冊だけ買ってたよね?]
なんで知ってんだよ! 気持ち悪いなー。
[え!?なんで知っての?}SOSドラム缶
まぁとりあえず疑問だしそう打ってみる、ストーカーじゃ無いよな~
さくら3{昨日、サトウ書店でたまたま見たよ]
いたんだ。まぁそうならいいや。つーか玲からメッセージ来そうじゃないし
[今から録画たまったしたテレビ見るから、返事できないかも。ゴメン!}SOSドラム缶
と打つと割とすぐ
KWE‐778‐A{そうですか、メッセージ送ったらダメだよさくら3]
っておい! 玲ちゃんこのタイミングはひどくない? もういいやほんとに録画たまってるし消化しよ!
「唯人」
「うお! びっくりした! 」
いきなり一二三が声をかけてきた。
「その気持ちは青春だ、唯人……お前はようやく青春し始めたんだ! 」
一二三が意味のわからないことを言ってくる、とうとう脳みそがおかしくなったのか?
「その気持ち大事にしておけよ」
言われなくてもわかっているこの気持ちは今はよくわからないし小さいけどきっと大事な物だ。それだけはわかっているさ。
俺の青春はこれからだ!




