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朝が来た。昼が来た。

 日時:六月九日。場所:曇りの通学路。目的:登校。水たまり、多し。

 秘密のノートについて思うこと。

 秘密のノートはただの大学ノートの割に不思議だ。そう不思議。私が何か書こうとする以前に賦星先輩がノートに書いていたことは、単純だ。『賦星真知子。私はすごい』。本当にそれだけ。それが私と賦星先輩の秘密。秘密とも思えない秘密。私が書いた後の秘密のノートは不思議だ。何行も書くつもりも無かったのにいつの間に1ページが埋ってしまっていた。

「要」

「あ。洋子」

「要。要。今日は晴れらしいよ。だからね」

「洋子!」

「里美も」

 秘密のノートにはきっと秘密のルールがあるはずだから。

 私は二人のことを眺めながら近づく学校のことを思っていた。

 授業の準備はばっちり。

 授業の後のことは。

 それは分からない。

「でさ。ね。要」

「それで洋子」

「でもね。里美はさ」

 さあ、今日も一日頑張るぞ。


 ふと昼食時に思ったことなのだけど、お弁当がおいしくないと午後の授業まで集中力が持たないような気がする。

 どうだろう。私たち、今日もいつもみたいに楽しくしていられていたと思うのだけど。私のことを恵都が少しだけ意地悪く話題にするのを聞きながら、笑うような、笑わないような。

「昨日は要にさ」

「それなら恵都はどうして欲しかったっていうの」

「それはねえ」

「そうよねえ。洋子」

 そんな話題。お弁当はおいしかった。


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