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夢のまた夢

「やあ、要」

「要か」

「要」

「要ちゃん」

 その日、私は複数の男性からちやほやされる夢を見た。何だか恵都に悪い気がする夢で私は深夜になって目が覚めたのを覚えている。

 雨の日は少しだけ乗り切るのが楽だ。

 いい一日になるといいな。

 その日、私は、恵都と出かけた。朝一から服を選んで、支度して、それから、バス停で待って今日は傘を持ってきている恵都と一緒にバスに乗り込んだ。

 雨の日は、雨の季節は少しだけ乗り切るのが楽だ。

 恵都と一緒に私は、街を歩く。二人揃って街を歩く。いつものウインドショッピングが、いつもの買い物が、いつもの本屋が、いつもの音楽が、異なるように感じられる。私は、恵都と腕を組んで歩き、ゆったりと、それでいて時間に追われながら時を過ごす。やがて、私たちは、水族館に向かい、そこで一緒に一枚のスマートフォンで写真を撮る。私は時間を気にしながら、イルカや、ジュゴンや、ジン

ベエザメを眺め、クラゲや、貝や、熱帯魚を眺めてゆく。私たちは時間に追われ、やがて、水族館を後にして、そうして、私たちは、真っ白な雲と空色の空、そして萌え上がる草花の楽園に向かうのだ。そこで時間を気にする私たちは、夕暮れ時に差しかかる自然の時計を背に、優しく手を繋ぐ。そして、そして。深夜に目が覚めた後に見た夢はそんな夢だった。 

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