だい22わ はじめてのポーション
ゆうととリーナは、まちのそとにあるそうげんにたどりついた。
あたりには、ひろいくさばながひろがっていて、
ちいさなかぜがここちよくふいていた。
「じゃあ……さっそくやくそうをあつめよう」
ゆうとはかばんをかついで、くさをみわたす。
(ぶんせき……)
(ぶんせき......)
ゆうとのなかで、スキルがはたらく。
分析スキル
・目で見たものの性質や効力を解析
・触れなくても概略 がわかる
・複数の素材の組み合わせによる相性も予測可能
【やくそう】
・回復用の基本 ハーブ
・特性: やわらかく、かぜに強 (つよ)い
・効果: 小回復、やけど・軽傷に使用可能
ゆうとは、視覚と分析スキルをつかって、 まわりのくさを詳細に評価 (ひょうか)した。
(このくさは......水分が多い。 日光への耐性は低い。 組み合わせると回復力が上がりそうだ)
「これだ」
ゆうとは慎重にいくつかのやくそうをつみとった。
リーナもとなりで、いくつかのくさをあつめている。
「ゆうとくん、どうやってポーションをつくるの?」
「うん……ちょっとまってて」
ゆうとはすわり、かばんのなかから
ちいさなふくろをだした。
ふくろのなかには、デビがくれた小型錬金道具がはいっている。
「まず......素材をいれる」
ゆうとは選んだやくそうを、 小さなるつぼにひとつずついれた。
(それぞれの性質を確認......)
分析スキルをつかうと、 つぼに入れた素材の相性や特性が、 視覚的な色のグラデーションとともに表示される。
・緑色が強い → 回復力が高い
・青色が薄い → 精神回復は低い
・赤の点→ 調整が必要な成分
ゆうとは表示を確認しながら、素材の量と順番を微調整した。
次に、素材をかきまぜる。
ゆうとはこころのなかでイメージする。
(やくそうの力を引き出して、
最大限の効果が出るように……)
すると、つぼの中でやくそうが
ゆっくりと色を変え、わずかにあたたかくなる。
「できた......?」
ゆうとはそっとつぼをあける。
すると、あかるいみどり色の液体が揺れていた。
・香り: やさしい草の香
・色:澄んだ緑
・効果予測:小回復ポーション、軽傷や疲労回復に最適
「すごい......」
リーナは目をみはる。
「ゆうとくん......ほんとうにできたの?」
「うん.......ちょっとずつ、だけど」
ゆうとはこころのなかでおもう。
(このスキルがあれば、
どんな素材でも最適な組み合わせを見つけられる。
ぼうけんや錬金術で大きな武器になるかも……)
ポーションをやさしくかばんにしまう。
リーナがすこしうれしそうにいう。
「ゆうとくん、すごいね……
あんなふうに素材の力までわかるなんて」
ゆうとはすこしはずかしそうにわらった。
こうして、ゆうとのはじめてのポーションは完成した。
そして、ふたりはほほえみながら、
つぎのクエストにむけて、そうげんを歩きはじめた。




