だい20わ ぼうけんしゃギルド
ゆうととリーナは、にぎやかなまちのなかをあるいていた。
ひろいみちのりょうがわには、
さまざまなみせがならんでいる。
たべもののみせ。
ぶきやぼうぐのみせ。
どうぐやざいりょうのみせ。
ひとびとのこえと、
ばしゃのしゃりんのおとがまざりあい、
まちはとてもにぎやかだった。
「もうすぐだよ」
リーナがまえをゆびさす。
そのさきには、
おおきないしのたてものがたっていた。
いりぐちのうえには、
ひとつのかんばんがかかっている。
ぼうけんしゃギルド
ゆうとはそのたてものをみあげた。
(ここが……)
ぼうけんしゃたちがあつまるばしょ。
クエストをうけたり、
まものをたおしたりするひとたちのきょてんだ。
「はいろう!」
リーナはそういって、
げんきにドアをあけた。
ぎい、とおとがする。
なかにはいると、
そこにはたくさんのぼうけんしゃがいた。
おおきなつるぎをもったおとこ。
ゆみをせおったひと。
ローブをきたまほうつかい。
みんなそれぞれのすがたで、
テーブルにすわったり、
カウンターでうけつけをしていた。
ゆうとはそのようすにすこしおどろく。
(すごい……)
まるでゲームのせかいのようだった。
「こっちだよ」
リーナがカウンターのほうへむかう。
そこには、
ひとりのじょせいがすわっていた。
きれいなきんいろのかみ。
ギルドのふくをきている。
「いらっしゃいませ」
やさしいこえでいう。
「ごようけんはなんでしょうか?」
リーナがこたえる。
「このひと、とうろくしたいんです」
うけつけのじょせいは、
ゆうとのほうをみた。
「しんきとうろくですね?」
「はい」
ゆうとはうなずく。
「では、こちらのカードに
なまえをかいてください」
うけつけのじょせいは
ちいさなカードをだした。
ゆうとはそれをうけとり、
なまえをかく。
たかせゆうと
うけつけのじょせいは
カードをうけとると、うなずいた。
「ありがとうございます」
「これからかんたんなせつめいをしますね」
「ぼうけんしゃにはランクがあります」
「いちばんしたはFランク」
「クエストをこなすことで
すこしずつランクがあがります」
ゆうとはしずかにきいていた。
「しんきぼうけんしゃは
みなさんFランクからスタートです」
「きけんなクエストはうけられませんが、
あんぜんなものからけいけんをつめます」
そういって、
うけつけのじょせいはカードをかえした。
そこには、
Fランク ぼうけんしゃカード
とかかれていた。
「これでとうろくかんりょうです」
にこりとわらう。
「ようこそ、ぼうけんしゃギルドへ」
ゆうとはカードをみつめる。
(これが……)
このせかいでの
さいしょのいっぽだった。
そのとき。
リーナがよこからのぞきこんだ。
「おめでとう!」
「これでゆうとくんもぼうけんしゃだね!」
ゆうとはすこしわらった。
「うん」
そしてこころのなかでおもう。
(ここから……)
ほんとうのぼうけんがはじまる。




