だい19わ まちのもん
キャラバンはゆっくりとまちにちかづいていった。
とおくからみえていたたかいかべは、
ちかくでみるとさらにおおきくかんじられる。
いしでつくられたあついかべ。
そのまえには、
おおきなもんがひらかれていた。
そこにはへいたいがたち、
まちにはいるひとやばしゃをひとつずつかくにんしている。
「もうすぐつくぞ」
たいしょうちょうのガルドがいう。
しょうにんたちはほっとしたようなかおをしていた。
ながいたびも、
もうすぐおわりなのだ。
ばしゃのれつは、
まちのもんのまえでとまった。
「つぎ!」
へいたいがこえをあげる。
しょうにんたちはじゅんばんに
みぶんしょうやにもつをみせていく。
ゆうとはそのようすをみながら、
すこしきんちょうしていた。
(だいじょうぶかな……)
このせかいにきてまだまもない。
もんでとめられたらどうしようと、
すこしふあんだった。
そのとき。
「だいじょうぶだよ」
リーナがちいさくいう。
「しょうにんキャラバンといっしょなら、かんたんなかくにんだけだから」
「そうなんだ」
ゆうとはほっとした。
やがて、ゆうとのばんがきた。
「なまえは?」
へいたいがきく。
「たかせゆうとです」
「りょこうしゃか?」
「はい」
へいたいはすこしだけかおをみて、
うなずいた。
「とおっていいぞ」
それだけだった。
(よかった……)
ゆうとはこころのなかでほっとする。
キャラバンはついに、
まちのなかへはいった。
そのしゅんかん。
ゆうとのめのまえに、
にぎやかなけしきがひろがる。
ひろいみち。
ならんだみせ。
ひとびとのこえ。
しょうにん、ぼうけんしゃ、
さまざまなひとがあるいていた。
「すごい……」
ゆうとはおもわずつぶやく。
リーナがわらう。
「はじめてのまち?」
「うん」
「ここはしょうぎょうとしレグナード。
このちほうでいちばんおおきなまちなんだよ」
ゆうとはまわりをみわたす。
どうぐや、
たべもの、
ぶきやぼうぐ。
いろいろなみせがならんでいる。
そのとき。
ガルドがキャラバンのみんなにいう。
「よし、ここでかいさんだ」
「みんなおつかれ!」
しょうにんたちはそれぞれ
じぶんのみせややどにむかっていく。
リーナがゆうとのほうをみた。
「ゆうとくん、これからどうする?」
ゆうとはこたえる。
「まずは……」
すこしかんがえてからいう。
「ぼうけんしゃギルドにいこうかな」
リーナはぱっとかおをあかるくした。
「じゃあいっしょにいこう!」
「え?」
「わたしもギルドにいくところだったの!」
ゆうとはすこしわらった。
(よかった)
このまちでも、
ひとりじゃない。
こうしてゆうとは――
はじめてのギルドへ
むかうことになった。




