表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

突然の摩訶不思議 夕暮れの駅に現れたウサミミサラリーマン

作者: 未知人

バニーガールやらウサミミの子を見るたびに思い出す思い出。

 あれはもはや10年ではきかないくらい前、高校から電車で帰る時だった。

18時頃であっただろうか。私の乗る電車は大きい駅で停車し、

発車を待っていた。何気なく停車している反対側のプラットフォームを見ると

次に来る電車を待つ人々がまばらに立っていた。

まばらに立つ人々の奥に階段があり、改札から連絡通路を移動し

降りてくる人の中に非常に目立つ人を発見した。


 ウサミミを付けたおっさんがいる。

ウサミミは白ウサギっぽい白くシンプルなやつだ。

おっさんはウサミミ以外はごく普通なサラリーマン風で、

スーツを着て手提げカバンを持っている。


 周りの人々は彼に対して何ら反応を示していない。

いや、反対側のプラットフォームのことであるし、チラ見くらいは

しているかもしれないがこちらからは分からない。


 また、ウサミミサラリーマンはウサミミ以外は普通だ。

例えば、飲み会帰りらしく足元が覚束ない様子や、

挙動不審な様子が無い。彼の周りに連れらしい人物もおらず

18時頃というのもあるし彼は素面でウサミミを付けているようだ。


 私はずっと他人である彼を見つめ続けるのも失礼なので

チラ見し続けながら、ウサミミ以外はごく普通な彼が

ウサミミを着用している理由を考えているうちに

電車の発車時刻となり、彼は見えなくなってしまった。

 彼は何故ウサミミを付けていたのか、

未だにバニーガールやウサミミの子を見ると考えてしまう。

多分、一生答えの出ない問だろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ