■第36話:喧嘩の余波
衛兵たちは市民に解散するよう促しながら、金髪の女性と黒髪の女性を問答無用で連れて行く準備を進めていた。彼らは速やかに事態を収束させようとする一方で、一般市民の安全を確保するためにも厳格な態度を取っていた。
ウィリアムと仲間たちは、衛兵たちが迅速に介入して事態を収拾しているのを見守るしかなかった。衛兵たちの指示に従い、周囲の市民たちは徐々に騒ぎを静めていく中、ウィリアムたちは不安なまなざしを交わした。
「あの二人、どうしてこんなにも激しく対立していたんだろう?」ウィリアムがため息交じりに言った。
ジェラルドは悲しそうに頭を振りながら答えた。
「人間関係って時にはこんなものさ。感情が高ぶってしまうこともある。」
エイモンはしばらく考え込んだ後、
「そうだな。でも、こういう時に自分たちも何かできることがあるんじゃないか?」と皆に問いかけた。
エリンは微笑んで頷き、
「私たちも冷静さを示し、必要な支援があれば提供することができる。少し時間を置いて、状況を見守ろう。」
そうして、衛兵たちが連れて行った女性たちの後を見送った。
ウィリアムは連れて行かれる金髪の女性の後ろ姿を眺めながら、周囲の騒動が収まる中で何かに気づいた。彼は女性の髪が揺れる様子を見つつ、ふと目を凝らすと、女性の手元に何かが落ちていくのを見た。それは小さなペンダントのようなものだった。
「あれは…?」ウィリアムは口を開いたが、その瞬間に衛兵たちが女性を連れ去り、通りの向こうに消えていった。
ジェラルドが肩を叩きながら言った。
「何か見つけたのか?」
ウィリアムは躊躇したが、すぐに答えた。
「女性が何かを落としたようだ。」
エリンが興味深そうに近づき、
「それが何か気になるわね。もしかしたら、それが問題の鍵を握っているかもしれないわ。」
エイモンも加わり、
「どうする?追いかけてみるか?」
ウィリアムは一瞬考えた後、決断した。
「追いかけてみよう。もしかしたら、何か手がかりになるかもしれない。」
四人は一斉に行動を開始し、人混みの中を駆け抜けて女性の後を追った。




