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金持のジジイから、金を巻き上げる! お金大好き札子さん!

作者: 七瀬








俺は中学から仲が良い女友達が居て、ある日を境にその女の子の

お金の羽振が良くなった事に気づいた俺!

俺がその女の子に、なんでこうも金回りがいいのかと尋ねると、、、?

その女の子は俺に意外な事を言い出したんだ。



『“最近、やたらと金回りがいいけど? どうやって金を稼いでるの?”』

『“金持のジジイから、金を巻き上げてるからよ。”』

『えぇ!?』

『お金はあるけど? 使い道がない哀れなおじいちゃんから私がお金を

ほんの少しおすそ分けとして頂いているだけよ。』

『・・・そ、それって? 犯罪じゃないのか?』

『“犯罪? そんな訳ないでしょ! ちゃんと許可をもらって、その方から

お金も頂いててるだけなのに犯罪者扱いしないでよ!”』

『・・・で、でもさ、それって?』

『口を挟まないで! もう奢ってあげないわよ!』

『・・・じょ、冗談だよ、気にすんなって!』

『もう、この話は! 私の前で絶対にしないで!』

『・・・わ、分かった。』

『じゃあー今日は飲もう~』

『そ、そうだな、』





・・・可愛い女は、本当にイイよな。

簡単にジジイを騙せるし、金も巻き上げられるんだからさ!

“俺みたいなブ男に、女の子が引っかかる訳もないし、おばさんだって!

見た目の悪い俺に、引っかからないしよ。”

本当に若くて可愛い女はいいよな!






 *





・・・ここから半年経った頃。

久しぶりに会ったその女友達が次は、“ホストクラブにハマってるらしく”

お金が幾らあっても足りないと言い出していたんだ!




『お前さ~ジジイから金巻き上げておいて、ホストクラブに金落として

一体、何やってんの?』

『今狙ってるジジイが、私に遺産を全部やるって言ってくれていてね!

そのお金が5億円ぐらいはあるらしくてさ、だから私はせっせとホストの

男に金落として、遊んでやってんのよ!』

『いい身分じゃん! でも後で、天罰喰らいそうだな。』

『そんなの喰らう訳ないじゃない! バカじゃないの!』

『でもさ、ホストの男に幾らぐらい落としてんの?』

『1臆!』

『お前バカかよ! なんで1臆も落としてんだよ!』

『だって! やっぱり推しのホストにその日の、売り上げ1番にして

あげたいじゃない!』

『・・・な、なんも言えんわ!』

『1臆って言っても? たった1週間で1億よ。』

『・・・あ、呆れた、』

『でも? まだ4億残ってるし、まだ遊べるわよ!』

『遺産って? まだそのジジイ生きてんだろう。』

『まあね! でも今95歳だし、生きててもあと2,3年じゃないの?』

『・・・お、お前な、』

『私の好きなように生きさせてよ!』

『・・・・・・』





・・・さすがに、俺は女友達にそう言われて最後は何も言い返せなかった。

俺もその女の子のお金でよく奢ってもらう事も多々あるし。

この女の子が好きなように生きたいというなら、好きなように生きてくれれば

俺はイイと想うが。

“しかし? 誰かに恨まれてなきゃいいが、それだけが心配だ!”



ただ1臆円をホストクラブで、たった1週間で使い切る遊びを俺も一度で

いいからやってみたいモノだ!

“本当に羨ましいな!”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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