8…復 詳細 活
オレが目を開けると自分の家にいた。
なんか忘れてるような。そうだ!たしかナイフで刺されたような気がする…
「目が覚めた?^^」
そうこんな感じでニコニコしてる奴に刺されたんだ。
「うわぁぁぁ、なんでお前がここにいんだよ」
オレの目の前にオレのことを殺した張本人がたってる。
「詳しいことはミナトちゃんに聞いてね^^」
部屋にはニコニコともう1人ミナトがいた。どういうことだ?
「さっきの模擬戦どうだった?緊張した?」
ミナトがニヤニヤしながらそんなことを言ってる。模擬戦?こいつぶっ殺していいか?
「おい、聞いてないぞ。それにオレはナイフで切られたはずだか?」
「あれ百均で売ってるびっくりナイフよ?」
「気づいてなかったの?^^」
「気付くかよ!こっちは必死だったんだぞ」
でもよく考えたらニコニコ、連絡先とか聞かずに呼び出してたし、ミナトも数秒できたよな
「それでなんでこんなことをしたんだ?」苛立ちを隠さずに聞く
「あなた私の話聞かないでしょ?だから実戦を経験していかに自分が弱いか理解して欲しかったのよ」
「別に戦わないって選択肢もあるだろ、巻き込まないでくれ」
「…残念だけどそんな選択肢はないわ、あなたの能力が『ギフト付与』だった時点で詰んでたのよ」
「どういうことだ?」
「能力はレベルが上がった時に増えたり強化されたりするんだけど。その時にいくつか隠し条件があるんだ^^」
「例えば特定の能力を得るためにはその能力を持ってる人を殺さないといけなかったり、その能力の攻撃を受けないと行けなかったりするんだ^^」
「それで『ギフト付与』は能力獲得も強化も殺しが条件なの。今日本国内で『ギフト付与』の能力を持っているのはあなたを含めて多分7人よ」
「そのうち3人は確定で君を殺しにくるね^^」
「『ギフト付与』を進化させると全人類に一斉にギフトを送れるようになるの」
「全員が超能力者になるってことか?」
「なんでもできるわ…例えば自分が神だって思い込ませるギフトを送ったり、自分の周りの人間に永遠の命を送ったり、やりたい放題よ」
「でも襲われないんじゃないか?オレは今んとこそこのニコニコ野郎にしか襲われてないぞ」
「今はまだ気づかれてないもの、もしもその能力を持っていると知れたら全員が襲ってくるわよ」
「その全員て誰だよ」
「今、日本には4つの勢力があるの。あなたを殺しにくるのは3つね」
「666、JuGGleR、星彩教この三勢力が能力者狩りをしてるよ^^この中だと666が若干ほかより強いね^^」
「もうひとつの勢力は高橋東山連合ね。ここは2人の『ギフト付与』持ちがいるわ。主に海外から日本に攻めてくる勢力を撃退してくれてるわ、こっちの世界の警察みたいなものね」
「あとひとりは?」
「…わからないわ」
「なんで?」
「本当に何も分からないの、目的も居場所も性別すらね」
「一つだけ言えることはあなたに能力を与えた人ってことだけ。」
「その人に会いに行った人は99%死んでるの。強い人もね、だから一部の人達からは神だと言われているわ。」
ここまで長ったらしい説明を聞いて、分かったことがある。オレ多分死ぬわ。生存率を上げるためには…
「じゃあ、オレは高橋東山連合に行ってみるよ。生き残りたいからな」
「やめといた方がいいよ。多分殺されるから^^」
「なんでだよ」
「よその超能力者は怖いからね。みんな自分が能力を与えた人だけで勢力を作ってるんだ^^」
たしかにオレが持ってる能力が珍しいんだとしたらいつ寝込みを襲われるか分からない
じゃあ俺はどうすればいいんだ?
ミナトがこちらを真っ直ぐ見てくる。なんか言いたげな表情だな。
「なんだ?」
「私たちで5つ目の勢力を作るわ!」