53…勝 無意味 利
部屋に戻り、久々のベットに横になると朝になっていた。まずい殺される。何寝てんだオレは…
うっすらと目を開けると……誰かいる?
「植野様、お目覚めになりましたか?」
メイドさんか、起きているのがバレたら即刻殺されそうだし寝たフリするか…でもこれいつまで続ければいいんだ。
「寝ているのなら私の独り言ですが植野様の処刑は午前9時です。1分すぎる事に処刑回数が1回増えるそうです。ちなみに今8時22分ですね。」
「おはようございます!」
「おはようございます。身支度の整えたら食堂へ来てください。」
「最後の晩餐か…」
「朝食です。」
そう言うとメイドさんは退出して行った。身支度を整え食堂へ向かう
食堂には高橋や剛力、執事さんメイドさんなど全員が揃ってた。ミナトはいない
「あの、ミナトは?」
メイドさんが口を開く
「学校があるとの事で昨晩帰られました。」
「オレもあるんですけど?あ、冗談です。怒らないで」
高橋から殺気を感じたので全力で謝る。ていうかこれまずくね?ミナトいないしギフト付与欲しさに普通に殺されね?
食事を終えると別室に案内される。
そこには立花がいた。
「私の手に触れて、ちっ」
忘れていた。こいつが処刑担当ということは拷問される。逃げるか…振り返るとあの4人がいた。これ現実で殺された方が楽だったりしないよね?
そっと手を触れる。
『私の絶対領域』
目を開けると何も無い空間にでた。
「あの部屋じゃないんだな、」
目の前にヒトカゲが出てきた。あれは?
ていうか今回は手錠なし能力は使えるってことか
ヒトカゲが実体化する。
鑑定してみるか
名前⋯ーー ーー (ーー ーー) Lv1
通称⋯ーー
身長⋯168cm
体重⋯58kg
性格⋯ーー
勝率⋯80%
趣味⋯ーー
悩み⋯ーー
ギフト⋯『鑑定』『硬化』『二刀流』(付与不可)
現状⋯幻影、コピー(渡辺 冬弥)
なるほどまぁ気になるとこだけ見えてるしこれはこれでいいや。
勝率8割あるなら全然戦うわ
相手は剣を2本構える。二刀流か…でもそれだけだよなこいつ?
とりあえず『火心火体』使って自分にギフト付与
瞬発力upとナイフ使いかまぁいいやん。ナイフ使いは使い物にならないけど
相手が斬りかかってくる。瞬発力がupしているが動揺してしまって避けられないあわてて『硬化』を使う。
カキーンという音と同時に刀が折れた。その瞬間相手に『炎』を飛ばす
焼けて死んだ。え?俺の勝ち?
ん?復活した?またヒトカゲが、いや今回もまた違うやつに実態化したぞ。『鑑定』
名前⋯ーー ーー (ーー ーー) Lv9
通称⋯ーー
身長⋯171cm
体重⋯64kg
性格⋯ーー
勝率⋯70%
趣味⋯ーー
悩み⋯ーー
ギフト⋯『身体能力強化』Lv5、『鑑定』Lv5、『隠蔽』Lv2、『刀使い』(付与不可)
現状⋯幻影、コピー(松本 陸人)
7割でオレの勝ち。身体能力強化と刀使いが厄介だな。硬化こみでも斬られそうだ。距離を置こう。
相手が斬りかかってくる。先程は焦っていたがオレの身体能力強化はLv16つまり冷静になれば避けれる。
刀を避けながら炎を飛ばすが相手はすんでのところで避ける。相手をつかみ『火心火体』を使うすると掴んだところから焼け死んだ。
あと3人これ楽なんじゃね?
名前⋯ーー ーー (ーー ーー) Lv27
通称⋯ーー
身長⋯153cm
体重⋯46kg
性格⋯ーー
勝率⋯55%
趣味⋯ーー
悩み⋯ーー
ギフト⋯『鑑定』Lv14、『身体能力強化』Lv11、『心眼』Lv4、『隠蔽』Lv3、『真実の愛』(付与不可)
現状⋯幻影、コピー(新田 翔子)
真実の愛を解析しよう。なになに発動条件を満たすと30分言いなりにできますと、なるほど30分ね激強やん発動条件次第だけど。
相手が近づいてきた。
距離を取るか?いやそれが真実の愛の発動条件かもしれない。だからと言って動かないのも発動条件かもしれない。
クソ考えるだけ無駄だ。炎を何発か飛ばす。1発かすったが致命傷ではない。
目の前で止まった?『火心火体』を使っているから触れば相手が焼け死んでオレの勝ち。でも触っちゃダメ気がする。少し距離を置き炎を飛ばす。
心眼と身体能力強化のせいで全く当たらない。
今ある能力でいいのは…あっ!
『宝箱』を使用。中身はビリビリペン…
うんゴミ能力
このまま炎を飛ばして起死回生か½が発動するまで待つか…でも発動条件が一緒にいる時間かもしれないよな。ほんとどうしよ
アイツ武器も攻撃能力もないのに近づいてくるのなんなん。オレとの距離か?
5m圏内に近づいてくる度に走って距離を取る。これを繰り返す。起死回生は何度か発動したが威力が上がるだけで当たらなければ関係ない。
クソ能力使いすぎて頭がクラクラしてきた。
いや待て?体が動かない?まさか…
あーあ、これ負けたね。ゆっくり歩いて近づいてくる。動けない…肩をぽんと叩かれると手が勝手に動き自分で自分に炎をぶつけた。




