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46…帰 不可 宅


目が覚めると手錠がされていた。ここはどこだ?

「お目覚めですか?」


あ〜そういえばこいつと戦って負けたんだったな、

こちらをじっと眺めてくる。

あ、これ死刑にされるやつやん…こいつ殺して逃げるか


とりあえず身体強化で壊せるか試してみるか。てあれ?普段通りの力しか出せない。まさかな…鑑定解析キター見れないし鑑定不可ともでないつまり


「なにをニマニマしてるんですか。もうお体は大丈夫ですね。」


「なぁなぁどうやってオレから能力消したんだ?これでもう命狙われないってことだよな?」


しばらくの静寂の後マリがなるほどと言わんばかりに手を叩く


「その手錠は鉄と特殊な素材でできているので能力が一時的に使えなくなってるだけですよ。私から鑑定解析を使えばあなたは能力者として見えますので一方的に不利なだけです。」


なんだそんなことか…

ため息をつく。そんなオレを見てマリが話し出す


「あなたの処分は一時保留になりました。しばらくは自由に活動して私たちからの指示があったら従ってください。」


「危ねぇ、生きたー。高橋さんと剛力さんは?」


「高橋さんは雑魚に用はないと剛力さんは私に後のことは任せるとのことです。」


「なるほど、ていうかメイドさん強いよね。レベルなんくらい?」


「他の人に聞いても答えて貰えませんよ。でも気分がいいので答えます私のレベル53万です。」

「…」

これが本当だとしたら東京都民皆殺しにしてんじゃないか、いやあの能力を使って全国に化け物をばらまいて大量虐殺すればありえるのか?

真面目に考察しているとメイドさんが顔を赤くしてうつむく


「冗談です…」


「冗談かよ。冗談言うんかよ」


「…はい…次からは気をつけます…」


あーミスったミスった。リカバリーしなければあーあー

「いやいやそういうところがあるほうがなんというか可愛らしいし接しやすいよ!」


「本日は帰宅となります部屋を出て真っ直ぐ行けばミナトさんが待っていると思うのでとっとと帰ってください」


「お、おう」こいつ切り替え早いな


せかされる形で部屋を出る、真っ直ぐって前に道ないから右か左の2択じゃねーか。戻って聞くか、あれ鍵しまってんじゃん

「おーい真っ直ぐって右ですかー左ですかー」

返事が無い、止まっててもしょうがないし右に進むか


開けた場所にでた、でもミナトいないし逆だったかな折り返すか。振り返ると今来た道が無くなっていた。


「ん?」止まっていてもしょうがない正面と左と右どちらに進むか…左に行ってみるか


しばらく同じような所を進むとさっきいたのと同じような開けた場所に出た。振り返るとやはり来た道はなくなっていた


「ん?」今度は右に進もう、うーんまた同じところな気がする。窓から出たいけど手錠をされてる状態で開けるのは困難だし一旦様子見かな


まっすぐ進もう

「ん?」絶対同じとこだ、歩いてる最中にある部屋に片っ端から入ってみるか。確か右の壁に2個左に1個だったよな。


右の部屋は1箇所閉ってる。もう1箇所はジムのような感じでトレーニング器具がいっぱいだ。正面が全面ガラス張りになっていて外が見える。最悪ここをかち割るか。左の部屋は図書室だ。ラノベも漫画もないつまらない部屋だ。


部屋からでて進むとやはり同じところに出た。隅っこにあるツボを床に置くか。これでほんとにループしてるか分かるな。

「後ろに手錠着いてるから取りずら…あっ、」パリンという音が聞こえた。

…高かったらどうしよ、貯金5万しかないよ…

そんなことを考えながら破片を集めようとすると指を切ってしまった。手錠あるし危ないから今はやめとこ


見なかったことにして正面に進む。また同じ作りの部屋だ。ツボは割れていないさっきとは別なのか?

ていうか指を切った痛みが無くなったような…


右の部屋に入ると先程と同じジムのような部屋だ。窓から見える景色は同じだ。

「割ってみるか」近くにあった軽めのダンベルで窓を何度か叩く、手錠のせいであまり威力がでず割れない。


「ん?」ダンベルで殴れば鍵が閉まってる部屋の鍵の部分壊せるんじゃね?移動して殴ってみるとすぐに壊れた。


中に入るとキャンプ用品が大量に置かれていた、テント、水、寝袋、カップラーメン、ガンコンロ

、ガスバーナー、ここら辺があるからしばらくは死なないな。あ、ガスバーナーでガラスを炙ってみるか溶けて通れそうだし。


火事が怖いし水も持ってくか。ガスバーナーで窓を炙る溶けて変形してる感じはするがとても人が通れる大きさの穴があくとはおもえない。諦めて水をかけて帰るか。


水をかけるとピキっという音と同時にガラスにヒビが入った。何か知らんがラッキー。ダンベルで割り外に出る。


「よっしゃ外だ。」何となく後ろを振り返るとそこには開けた部屋があった。まさかなと思いつつ正面に向き直ると外にいたはずなのに完全に中に戻ってきていた。もう一度ジムを確認したが窓は割れていないし、キャンプ用品の部屋には鍵かかかっている。


「ん?」詰んだかこれ、さっき使った水とガスバーナーが補充されてたし死ぬことはないけど、ほぼ死んでるようなもんやんけ


「よし、本を読もう」誰か助けに来るだろ。白鯨にするかヴェニスの商人にするかぁー^^わぁー難しい漢字がいっぱいで読めない!でも面白いなぁ〜


「て、ちげぇよ。クソが」思いっきり本棚を蹴っ飛ばすと本棚が後ろに倒れた。これは隠し通路か。なんでこんなところに…行くか…逃げるか…行くしかねぇ



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