表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/62

3…異 何者 常

は?


何が起こった?


日本刀を持った黒装束の人間が立っている。


腰が抜けて動けない…ここで死ぬ…


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない


「ちっ、ハズレか」黒装束が言った。ゆっくりとオレの反対側に歩いていく。黒装束が振り返る目が合った。ニヤリとして立ち去って行った。


放心状態になってしまい動けない。意識が遠のいて…


「おい」


「おい、おい、ツバサー」


うっ…倒れてた?

オレの名前を呼んでいるのは誰だ…


「え?お前おしっこ漏らしてんじゃん。急にどうしたんだよ大丈夫か?」


こいつ誰だ?どうしてここにいるんだっけ?…ペンギン?

ヤバい今は…

「パトカー、110に連絡して」


「何言ってんだよ頭でも打ったか?」


「友達が死んで…」


「何言ってんだよ2人で買い物行った帰りだろ?」


こいつ何を言っているんだ?死体が近くにあるのになんでこんな冷静なんだよ…

ん?

地面にあった死体が無くなってる?オレの勘違い?

いやそんなわけない確かにあの体験は現実の出来事だった…気がする。夢だったのか?


「あのすいません、助けて頂きありがとうございます」


「なんだよその言い方、俺ら友達だろ?」

こいつ誰だ?ペンギンはどこに行ったんだ?


「ほんとどうした?ほんとうに頭でも打ったか?俺だよ俺、福田 優希(フクダ ユウキ)

心当たりがない。でもこいつはオレの名前を知っている


とりあえずペンギンに電話かけてみるか…あれ、ペンギンの連絡先がない。しかもこのフクダ ユウキってやつの連絡先が登録されてる。


頭でも打って混乱してるのか?


「フクダさん?ちょっと待っててね」


一旦リュウキに電話するか。電話がなっている間もフクダは訝しげな顔でこちらを見ている。

2、3回鳴った後にでた。


「もしもし、ペンギンに連絡取ってくれない?おれ連絡先無くしちゃってさぁー」


「無くすってなんだよ?まぁ分かった。あっちから連絡するように言っとくわ。だけどお前ら一緒に買い物言ってなかったか?」


「それが、いなくなっちゃったんよ。しかもオレ、道で寝てたっぽいんよ」


「なんだよそれ」小さく笑っている、変な夢を見た話は明日するか。漏らしたことは言わないけど…


「それじゃあ、ペンギンに連絡するように言っといてね!ばいちゃー」


「おう、またあしたな」

ペンギンは多分絶対おそらく確実に無事だろうから明日には普通に学校にいるはずだ。


残る問題はこのフクダってやつだけだな


ていうかよく考えたらペンギンの名前フクダユウヤじゃんユウキってことはお兄ちゃんかなんかかな?

ペンギンは兄弟いなかった気がするんだけどなぁー


「えっと、ユウヤのお兄ちゃんですか?」


キョトンとした顔してる。前にどこかであったことがあるなら申し訳ないな…


「ほんとどうした?、ユウヤって誰だよ、俺はユウキだって」


何言ってんだこいつ?じゃあほんとに知らない人だな。でもなんでこいつはオレをそんな不思議そうな顔で見てるんだ?


「つかさっき電話してたのリュウだろ?」

「ペンギン?ってやつの話してたけどツバサほんと動物のニックネーム付けるの好きだよなぁー」


「お、おう」

こいつ結構親しかったっけ?なんも覚えてねぇわこういう時に鑑定使うか。



名前⋯福田 優希 (フクダ ユウキ) Lv0

通称⋯アシカ

身長⋯172cm

体重⋯70kg

性格⋯明るい、お調子者

性癖⋯足、ふともも

趣味⋯ゲーム(ピャルテナの鏡)

悩み⋯好きな子に告白したい

ギフト⋯なし(付与可能)


なるほどアシカかいいセンスだ

あとこいつ思い出せないわ

なんか適当なこと言って今日は帰るか…


「ごめん、今日歯医者の定期検診だったわーじゃあまた今度」これでいけるな。オレはこれで数回遊びに断られた。


「おう、また明日な!」

明日?何言ってんだこいつ。おな高ならガチでごめんよ。


次の日学校に行くと…当たり前のようにペンギンの席にフクダ ユウキが座っていた。


あれ?誰も疑問に思ってない?クラスメイトに聞いてみるか。


「なぁ、ペンギンの席に座ってる人誰か分かる?」

不思議そうな顔でこちらを見てくる。


「ペンギンて誰?元々あそこはユウキの席だったじゃん。仲良くしてたのに忘れたの?」

何が起こってるんだ…

別のやつにも聞くか


「あいつ誰だか知ってる?」


「さすがにクラスメイトぐらいわかるわ」笑いながら答える。

こいつらまさか。

「ペンギンのこと知ってる?」


「誰だよそれ、ツバサのニックネームは分かりにくいからな」


リュウがクラスに来た


「リュウはペンギンのこと覚えてるよな?」

一瞬だけ俯いてから答える。

「ペンギン?鳥類のやつか?」


こいつほんとに言ってんのか?クラス全員がオレを不思議そうに見てくる。おかしいのはオレなのか。いや、昨日まではペンギンはいた。オレはただしい昨日リュウと話した記憶もある。


「昨日電話で話しただろ!みんなしてふざけんなよ。」

オレが叫ぶとフクダが近づいてくる。来るなお前はほんと無理だ…


「ツバサ疲れてんだよ。今日は帰って休みな」

こいつ誰だよ。オレがおかしいのか?悔しいのか分からないけど涙が込み上げてくる。

ダメだ誰も信用できない…


オレが俯いているとリュウが何かを言おうとしてきた。


「お前ら席に着け朝のショート始めるぞ」

先生が来てしまい、何を話そうとしたのか分からず仕舞いだった…




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ