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24…最 一点 初


1回の裏、清水からだ。ベンチに入って初めて気づいたがインカムが9個置かれていた。守備の時とかに使おう

「ファイトー」


清水は結構運動できるし普通の相手なら問題なく打てそうだが、相手はさっきの念動力者だ。


「鑑定」失敗か…


「ミナト、あいつ名前何?」


「彼は白倉 道治 (シラクラ ドウジ)野球に関係ありそうな能力は念動力ぐらいね。」


「そっか、ありがとう」


「ツバサくんてお礼言えるんだ」

舐めんな、お礼返せ。


白倉が投げる。雷神のボールに比べれば十分遅い。これなら清水なら打てそうだ。


球はストライクゾーンに来ている。清水はバットを振る。ボールがバットにあたる瞬間、軌道を変えて下に落ちる。


「どんまい、どんまい、次ー」


清水は再びバットを構える。さっきと同じ軌道今度はバットを降らないでみたがそのまままっすぐ進みストライクになった。

3球目も同じ軌道…バットを振るとボールは下に急降下した。


なるほどな。これは理解できる。

「最低な後出しジャンケンだな」


「そうね。あれはどうしようもないかもね」

降ったら落ちるし、降らなければそのまま進む、つまり詰んでいる…


「次、お前だけど何か策はあるのか?」


「別に打てばいいんでしょ」

強気だ。きっとなんかいい超能力を隠しているに違いない。


ミナトがバッターボックスに入る。バットを構え少しするとボールが飛んでくる。


ミナトにボールが近づくと速度が落ちる

「なんかたま遅くないっすか?」


「あれが超能力なのかな?確かにあれなら打てそうだね」


大口叩いてただけあって打つのか。


ミナトはバットに球を当てる。そして遠くに…飛んでいかない。ミナトが打った球はゆっくりと進んでいる。


キャッチャーが立ち上がりボールを捕り、ミナトは1球で終わった。


「お前、、バカだな」


「…ッ」小走りで隅っこに行ったがまさか泣いてないよな…


次はオレか…


「いっちょやってやりますよ。ここからはオレのターンだ」ドヤ顔でバッターボックスへ歩みを進める。



オレのターンは3球で終わり三者凡退で抑えられました。


ミナトが近づいてくる

「ふっ、あなたも大概ね」


「お前は1球だろ…」


2回の表、相手は6番からだ。そしてその6番が福澤だ…インカムを使いミナトに聞いてみる


「福澤はどうなんだ」


「厄介そうなのは心眼ぐらいね。球が遅く見えるの」


「心眼めっちゃ便利だな」


わんちゃん打たれる可能性があるぐらいだな。


雷神が球を投げる。


福澤はバットに球を当てた。セカンドにいる矢吹の目の前。ボールを取ろうとした瞬間、ボールが運動会の大玉ぐらいのサイズになった。


「ちょ、これ重いっす」

身体能力強化している、矢吹が押してもビクともしない。その間にゆっくりと福澤はホームベースを踏みランニングホームランをもぎ取った。


「お前、心眼だけって言ってなかった?」


「物は使いようね」

こいつ多分無能だろ…


「そんなことより7番も超能力者よ。こいつはレベル低いから自分で見てみんなに伝えなさい」


「鑑定」

名前⋯中本 霧十 (ナカモト キリト) Lv1

通称⋯英雄の卵

身長⋯169cm

体重⋯65kg

性格⋯イキリ、ナルシスト

性癖⋯M女

趣味⋯テニス

悩み⋯女にモテない

ギフト⋯『二刀流』『速度低下』『鑑定』『転生』(付与可能)


なるほど二刀流のくせにピッチャーじゃないのか…

速度低下は多分ミナトが使ってたやつだな。


驚異になりそうな速度低下のことだけみんなに伝える。


中本がバッターボックスに入る。

あいつ2本バット持ってね?


あっ、二刀流って普通に考えた野球のことじゃなくて2本持つことやん。


「やばいな…」


雷神が球を投げる。予想通りボールが遅くなり中本が構える。そしてゆっくりのボールを2本のバットを使い何度も叩く。ここで能力を解除したのだろう凄い勢いでボールが飛んでいく。

くっ、また一点か…


審判がだした答えはファウル


「なんでだよ」中本がAI審判に抗議する。


「バッターボックス内でボールにバットが2度以上触れた場合はファウルになります。」


へーそうなんだ。初めて知った。


中本は納得してなさそうだがバッターボックスに戻った。


あいつバット1本しか持ってないやん!

2本いらないことに気づいたんか?


「それでは行くぞ。オラァ」雷神が球を投げる。二刀流がなくなったところで速度低下は別に強い…


今度は1度だけバットを当て能力を解除する。

ボールはライトに飛び、何事もなく佐藤がキャッチした。


その後の2人は山田が喚いていた事を除けば何事もなくアウトを取り2回の表終了


2回の裏

相手は超能力者だし何も出来ない…


雷神がバッターボックスに入る。

振ったら下がる、振らなきゃそのままの球が飛んでくる。


雷神はクソ速くバットを振りボールが下がる前に打った。


「入ったンゴ」

「入ったわね」

「入ったっす」


ホームラン…もうこの人1人でよくね?


雷神が1点をいれ帰ってくる

「いやぁ、ホームランは気持ちいものだな」


「さすがですね」

イケイケの空気に包まれる。


しかしその後の先生と双子は特に見せ場もなく三球で終わり2回の裏終了。


現在

3対1で負けている

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