22…仲 収集 間
「とりあえずミナトは組むだろ?」
「まぁ、今回はしょうがないわね」
残りはとりあえず先生を誘うか。あと清水も誘いたい。
先生がこちらに近づいてくる。そのため声をかける
「ちょうどよかった。チーム組みましょ」
「こちらこそ頼むよ。よろしくな」
「オレは清水ってやつ誘いたいんだけど2人は希望ある?」
「ないわ」
「特にないな」
うーんじゃあとりあえず清水のところに行くか。
後ろから声をかけられる
「ツバサくん、私と組まないか?」
「雷神さん、組んでくれるんですか!」身長190cmぐらいかつガタイがいいこの人が組んでくれるのはかなり嬉しい。
「メンバーはそこの2人かなかなか面白いな」
よく野球とかいうガチガチの男が有利な競技で女2人連れてるオレと組もうなんて言ってくれたな。
「紹介するよこの人は風神雷神 (カサカミ ライジン)さん。」オレの発言に合わせ会釈をする
「こっちの2人は、ミナトと福嶋先生だ」
2人も会釈をする。
「ツバサくんにしてはいい人と知り合いじゃない。」
「この人いれば勝てそうじゃね。お前も超能力バンバン使っていいから」
「ピンチの時しか使わないわよ。」
命かかってるから十分ピンチじゃねと思ったが言わないでおいた。清水のところに行くと3人既に集まっていた。
「清水さん、良ければ組みませんか?」
「いいよ、そっちは4人かな?」
「はい、そうです」
「植野殿は女連れでいいンゴね」
佐藤は相変わらずだがもう1人は始めてみる顔?(どこかで見たかも)だな。
「えっと、この人は山田さん。さっき知り合ったんだ」
こちらを睨みつけてくる
「女が2人いるチームなんてお断りだ。こいつらと組むなら俺はもうひとつのチームに行く」
そう言うと立ち去っていった。
「はぁ、相変わらずだるいおじさんね」
ミナトがため息を着く
「知り合いか?」
「さっきあの人、人狼だったから何回か話したのよ。話全然聞かないからめんどくさくて仕方なかったわ。」
「そ、そうか」
自己紹介を軽く済ませ佐藤と清水と合流し6人集まった。あと3人特に候補はいないな。
「誰かなんか組みたい人いる?」オレが聞くと清水が手を挙げる。
「矢吹くんはどうかな」
矢吹かオレは別にいいがミナトは怒りそうだな…
「ミ、ミナトぉ矢吹を誘っていいか?」
「別に誰を誘ってもいいわよ」
なぜ?って顔で見てくる。お前数時間前まで戦ってだろ…いいならいいけど
「矢吹くん、組まない?」清水が誘ってくれた。矢吹はこちらを見ながら答える
「こちらこそおねがいするっ……すぅ」ミナトと目が合う。固まる
「あー!こいつと組むなんてありえない、こいつのせいで巻き込まれてんじゃない。」ミナトが大声で叫んだ。こいつやっぱさっき把握してなかったな
「いったんその話はいいんだ。お前さっき誰でもいいって言ったよな?」
「あ、あのじ、自分も嫌なんすけど。」
「勝つためだ。お前らも生き残りたいなら超能力者が多い方がいいだろ?」
「そうっすね」
「いやよ、なんで」
矢吹は納得してくれた。もう1人はなんかグチグチ言っているが無視することにした。あと2人。
「あと残りで知っている人は斉藤さん、福澤さん、佐々木さんか…」
「先生あの二人いいんですか?」
「私はそうしたいが…」
下を向く、これ以上女を入れるとなると負ける確率が上がる。それによってみんなから反感を買いかねないからだ。多分誰も文句言わないけど…
「あ、じゃあ私が2人選んでいい?」ミナトがいう。さすがにまともな人か
「分かった。ミナトさんがあと2人連れてきて」清水か言うとミナトはどこかに行った。しばらくすると女子中学生の双子を連れてきた。
「どう、この子達は?」ミナトはドヤ顔で連れてくる。正直戦力としては期待できない。他の人たちも期待はしていないようだ。
「ま、まぁ任せたのは僕だしみんなこの2人でいいよね…」
「い、いいよオレは」みんななんだかんだ頷いてくれている。命かかってる割にはチーム決め雑だな。
つまりオレたち以外の人たちが全員敵か…
「え、えっと2人の名前は?」
「姉の落合 るな (オチアイ ルナ)です。こっちは妹のルカです。」ふたりが会釈する。
こちらも一通り自己紹介を済ませる。
ここでひとつの可能性に気づくまさかミナトがこの2人を選んだってことは!?
「ま、まさかこの2人超能力者?」
「違うわよ。ただの双子よ」
「そうですか!」期待したオレがバカだった。そんないっぱい居られても困るだけだからな。
でも一応聞いとくか
「ミナト、ちなみにあっちに超能力者は何人いる?」
「3人ね。福澤さんとあと2人いるわ」
あ、結構いっぱいいる感じね。特別感とかなくなってきたね。
「ちなみにこっちにはオレたち以外にいるか?」
「私とツバサくんとあいつね」
「前から気になってたンゴが超能力者って小池殿みたいに姿を消したりできる人のことンゴか?」
答えないか悩んだがここまで来たら隠せない。今は仲間だしな
「そうだ。と言ってもオレは弱いからそういうことは何も出来ない。」
「ワイたちも超能力者に慣れたら勝てるのに」
「オレなら超能力を与えられるが、超能力者になると日常でも命を狙われるらしい。だから悪いけど超能力は与えられない…」
「そうンゴか。いざとなったらの奥の手に考えておくンゴ」
「とりあえずこの9人で勝とうね」
しばらくすると主催者の声が聞こえてくる。
「メンバーが決まったし先行後攻のジャンケンをしてプレイボールね。」




