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21…延 最恐 命


藤江がかまえると少し空気が変わった。


数秒後、先に動いたのは河村だ。恐ろしい速さで間合いを詰める。

「オラァ」河村がパンチをくり出す。目で追えないほどの速さだが藤江はそれを避け、腹にパンチを入れる。


「硬いな…」クリティカルヒットだが河村にダメージは入らない


「レディに失礼だろ」

河村がもう一度パンチをした。しかしそれも避け藤江は目を殴った。


「クッソ、痛ぇ、痛ぇ」

流石に目にはダメージが入るようだ。気が動転している間にもう片方の目も殴り両目の視力を奪う。


「もう何も見えないんだから、藤江の勝ちか?」

オレが聞くとミナトは首を横に振った。


「彼女は心眼を持っていたわ、冷静になれば見れるはずよ」


「なぁ、前から気になってたんだけどお前全部の能力知ってんのか?」


「違うわよ、解析って能力があって概要がわかるの」


なるほど、ぜひ欲しい能力だな。


そんな話をしている間も藤江は何度も顔面に殴る蹴るを繰り返していた。筋力を上げていても少しずつダメージは入る顔がパンパンに腫れている。


ここで河村は暴れだす、考えなしに拳を振るう。


「おい、藤江の目の前に銃落っこちてるぞ」


「銃を使えば、彼の勝ちね」


視線が少し下がり銃を確認した。だが拾わない。


「なんで拾わないんだ?」


「知らないわよ」


こ、これが武闘家のプライドってやつなのか?


数分間暴れたあと、動きが止まる


「見える、目じゃないところで見えてる?」

河村が心眼に気づく、冷静さを取り戻し藤江の方をむく


「早くカタをつけとくべきだったな」


河村が全力で藤江目がけて殴りかかる

藤江は足を1歩下げ重心を下にし構える。


「オラァ」このパンチは藤江に命中した。だが吹っ飛ばない。そして渾身の一撃を藤江はぶつける。河村は2、3メートル吹っ飛んだ。

多分今の一撃はイッパンピーポーが食らえば原型を保てない程の威力だ



「勝負あったわね」

ミナトが言う、さすがにオレでもわかる…

「藤江の勝ちか」


「違うわ、よく見なさい。」河村の手がピクピク動いている。生きているのかしぶといな。


「でも、もう虫の息じゃないか?」

ミナトが藤江を指さす。


パンチの姿勢から1ミリたりとも動いていない。立ったまま絶命している!?


「藤江、脱落あと2人」


もう河村も虫の息だ。まさか隅でうずくまっていた福澤の勝ちか。


隅で泣いていた福澤が立ち上がるとゆっくりと河村の元へ近づく、手にはナイフを持っている。まさかな


目の前まで行くと何か話し始めるが小声で聞こえない。


福澤はナイフを構え、右腕を切りつけた。

「ああああああああぁぁぁ」河村が叫ぶ

しばらくすると今度は左足を切りつけた。

最後に右太ももをきり、近くで眺めていた。


オレたちの生き残り組はその光景に声が出なかった。


「あの二人も強かったけど、この福澤って子には勝てないわ」


「…どういうことだ?」


「Lv80、なんの躊躇もなく人を殺せる子よ」


は、80って3桁は人を殺しているぞ、しかもそれは超能力者だけだ。一般人を殺している可能性もある。


「彼女、大人になったら手をつけられないわね」


福澤が今度は近くの死体の服を破く。


そして足と手の止血を始める。


「や、やっぱいい子なんじゃないか?」


「長く苦しむように殺さないようにしてるのよ…」


「わ……し…に……ない」河村がなにか言っているが聞き取れない


それから5、6分後やっと主催者が

「河村脱落、勝者福澤」



しばらくすると福澤がこちらの部屋に入ってきた。

全員が距離をとる、その中1人だけ近づく人がいた。清水だ。


「なんであんなことしたの?」全員の疑問をそのまま聞いてくれた、


「うーんとねー、昔パパとママが裸で遊んでたの。それで私がなんでそんなことしてるの?って聞いたらね。気持ちいいからって言ってきたの。パパとママみてね、私もみんなを気持ちよくさせてあげようと思ったの。それでねYouTebuでね、人が感じるいちばん気持ちいいのは死ぬ時って書いてあったからね。できるだけ気持ちいいようにね。長い時間かけて殺すの!」


「そ、そうなんだ」

清水はなんと答えたらいいのか分からず、こんなことしか言えない。


「第3種目は野球だ。好きなようにチーム組め」

第3種目は野球か…種目の発表本来なら最悪だけど清水は助かったと思ってんだろうな…話そらせて


「ルールは普通の野球、延長あり、負けた方が8人死ぬ。1人だけ生き残れる、タイム3回、生き残りの1人は勝ったチームの人が決めていいよ。」


「今回はわかりやすいな」


「仲間集めが大変ね」

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