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18…確 通報 定

福澤を通報は確定だが問題は誰を占うかだ


「明日オレが生き残る確率はほぼゼロだが万が一に備えて真面目に考えるか」残っているのはオレ、佐々木、小池、雷神、安藤、佐藤か…


「さっきの会話的には佐々木が怪しそうだったが、安藤も罪をなすり付けてそうだ。佐藤と小池は存在が怪しいし、雷神はなんかもうわからん」


佐々木安定か?


いや待て一つだけ作戦がある


このターンどうせ死ぬならやれることはやるか。1番怪しくないやつは誰だ…ら、雷神か…


電話してみるか…


電話をかけると1コール目ででる。まぁ当然かタブレット以外ない部屋だしな。

「もしもし、あの雷神さん作戦がありまして」


「うむ、おそらく同じ作戦を思いついている。」


そんなことあるか?やっぱ適当言ってるのか?

「それで?誰に誰と言うんだ?」


マジかよ、オレと多分同じ作戦やん





「ではそれでお願いします」作戦の打ち合わせをすませオレはそれぞれの人に通話をしあることを話した。



主催者から電話がかかってくる。

「誰を占う?」


「オレが占うのは風神だ」ここで人狼とでた場合全てが終わりおそらく負ける。

少しの間があり主催者が口を開く

「風神は剣士だ」

剣士?ということは人狼と組んでいる?いやそれとも回復師の伊藤を殺したのはこいつ?どういうことだ?オレは今日消される?少なくとも1人はこの人が殺している。


「4日目スタート話し合ってねぇーちなみに佐々木2人、福澤4人で福澤は通報されたから」


「福澤はこれで殺されるな…」

人を殺したとは言えまだ10歳にもなってない子どもを殺したのは罪悪感だ。


「それで今日殺されたのは?」周りを見渡すと小池と佐藤がいない。なぜ二人いないんだ?


「案ずるな、小池愛斗くんを殺したのは私だよ」雷神に視線が集まる。


「なんで殺したんですか?」


「単純にきらいだったってのもあるけど、私の勝率を上げたかったのさ。とりあえず人狼について話をしよう」

そうだ。いったん人狼を見つけ市民側に勝ちをもたらす


「おそらく人狼は安藤です」オレが言うと視線が集まる、


「嘘よ、だって今風神って人が殺したって自首してたじゃない」


「今日占ったのは雷神さんだ。そして彼は剣士だった。」


「だからってなんで私が犯人なの、佐々木の可能性もあるじゃない」


「安藤が佐藤を殺したからだ。オレはそれぞれを、佐々木には小池を、小池には佐々木を、佐藤にはお前を、お前には佐藤を占うって伝えといたんだ」


「そ、それがどうしたのよ」


「冷静に考えればわかるがオレが生きているのは佐々木に罪なすり付けたいからだ」


「だからできるだけオレを殺さずオレが占ったやつを殺すことで占い師を完封してた。」


「お前、佐々木を占うように仕向けてそのタイミングでオレを殺して次の通報のタイミングて佐々木を通報させようとしてたんだろ。」


「そしてその作戦には一つ穴があるオレと佐々木があまり仲良くないことだ。最初に少し話していたことでここに来る以前の知り合いみたいになっていたが実際は数時間前にあっただけだ。それを知っているのはお前ら3人だけだ。そしてそのうち1人はすぐに消された。友達じゃなかったのか?」



「そうよ、斉藤さんが最初に死んでいるのよ。それこそ私じゃない証拠じゃない」

ここでずっと黙っていた佐々木が口を開く。


「で、でもいつも斉藤さんがいない時悪口言ってますよね。金魚のフンとか息くさいとか…」

ナイスフォローここでその助言はでかい。ここまでの推理はあくまで後付けでしかないからな。


「ち、違うわ。全部そこの女の言いがかりよ」


「おそらく、伊藤くんと福澤くんと君の3人で勝とうとしたんだろ。1日目に1人殺して残り10人、2日目で伊藤くんが回復させると言っていたがあれは嘘で本当は人狼のままにし、そのターンで2人殺し残り8人、そして次の夜のターンで2人殺す。残り6人になったタイミングでさらに2人殺し残り4人そのうち人狼2人で勝ちって作戦だろ?ついでに通報で佐々木を殺せればラッキー程度に考えたのであろう、」


「そんなの全部憶測じゃない。」そう憶測でしかない。

「お前気づいているかもう残ってるのは4人だ。そしてそのうち2人がお前と決めつけている。もう確定でお前が選ばれるぞ」

このターンで万が一にも同数になったとしても次のターンの投票でほぼ確実に釣れる。


でもこの作戦違和感があるんだよな…オレと佐々木が仲良いと勘違いしてる奴が立てた計画に感じる。安藤が本当に思いついたのか?この土壇場でそんな周りから見た関係を俯瞰して見れていたのか?


「弁明はあるかね?」しばらくの静止


「ないわ」

正直、佐々木の可能性も全然あった。罪をなすりつけようとされてる風を装っているだけの可能性もあったからだ。ここで認めてくれたのはかなり助かった。


「本当は1日目の夜、イトちゃんが回復師って電話で言われた時私は市民にしてもらう予定だったの。そうすれば2人で生き残れたからね。だけど福澤ちゃんの話を聞いて、可哀想だなって、たすけたいなって思っちゃって協力することにしたの。」


「だったら2日間かけて回復させれば良かったんじゃないのか?どうしてわざわざ人を殺そうとしたんだ?」


「それは福澤ちゃんに人を減らしといた方が生き残れる確率が上がるって言われて…あれでもなんでだろ…」

福澤の言葉にのせられたのか…なかなか恐ろしいこと言うな子供は…


「あと1日目なんで1人しか殺さなかったんだ?」


「ただの伝達ミスよ本当は清水ってやつを殺す予定だったんだけど、2人とも主催者に斉藤って伝えちゃったの。」


「そうか。それは…」言葉につまるわ。残念だったねとも言えないからだ。


「はぁー結局、福澤ちゃんもイトちゃんも私もみんな死ぬことになっちゃったけどね」後悔の表情を浮かべている。おとなしく回復させておけばおそらく助かったのに…


「人をいじめるようなつまんない人生だったけどさ、イトちゃんとカナちゃんと過ごした時間だけは楽しかったな。また…3人で…お出かけしたかったな」


「うむ、福澤雪くんに踊らされたか…」

雷神がそんなことを言ってる。それより今回は銃で撃ち抜かれるようなことにはならないか。安心はしていないが少し気が緩む


「これで終わりか…」

佐々木の方に目をやると顔を赤らめながら、泣いている安藤を直視していた。こいつやばいな。人狼じゃなくて良かった。でもこの性格のおかげでほぼ白って分かったようなものだからな。こいつなら伊藤か安藤を迷わず殺すという謎の信頼があった。斉藤が殺された時は正直佐々木だと思った。



「4日目の投票だ。部屋に入れ」

安藤…に入れるか。それしかない


投票が終わるとすぐに電話がかかってきたを

「今日は占いはなしだここでゲームセットだ」


外にでると小池、福澤、安藤、伊藤以外の4人が復活していた。いろいろと疑問は残るが1番の疑問はオレが生かされたことだな。絶対に序盤に殺すべきだったはずだ。そこまでして佐々木を犯人扱いしたかったのか?かんがえてもわからないな


「大変だったんだね。ありがとう」清水が話しかけてくる


「うん、やっぱ結構くるね。心に」


そんなことを話していると主催者の先輩の声が響いた。会場の空気が凍る


「あーこちらの都合で敗者復活戦をやります。1人だけ復活できます。」


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