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17…裏 理解 切

3日目が始まると残りが7人になっていた。

「イトちゃんがなんで死んでるの、誰が殺したの」

安藤は困惑した顔で周りを見渡している。


「いなくなったのは、伊藤、清水、矢吹か…」


「ちなみに矢吹の役職はなんだったンゴ?」


「市民だった。」


「うーん困ったな、3人死んでるということは剣士1人、人狼が2人がやったことになるが?」

雷神がそんな当たり前なことを言う。ん?人狼が2人?


「おい、人狼が2人って1人は回復させて市民にしたんじゃねーのかよ」オレとは違った疑問を持った。小池が言う。


「そこじゃない。2人死んでることが問題なんだ」


「福澤雪くん弁明はあるかな?」雷神の問いかけに福澤は下を向きうずくまっている。

なぜ殺した?1人1殺ではなく人狼で1殺、市民側になったならメリットはないはず…。


「そいつもクソだけど。イトちゃんを殺したやつは剣士でしょ。なんで殺したの?許せない」


「おい、なんで剣士って言い切れるんだよ?」小池はあまり頭がいいタイプではないっぽいが、ここは同じ疑問だ。


「あんたバカ?、行動の順番は人狼、次に回復師、次に剣士よ。福澤ちゃんが市民になってる時点で回復師を殺したのは剣士じゃない」


「いやそれは違うな。福澤が市民だとなぜ言い切れる?もし、もしもの話だけど人狼と剣士が手を組んでいた場合…福澤はまだ人狼なんじゃないか。先に福澤ともう1人の人狼が伊藤と矢吹か清水を殺し、そのあと残りの方を剣士が殺した。そして今日の夜ターンでまた3人殺せば…」


「なるほど。残るのは4人、そして2人は人狼つまり人狼側の勝ちだな。」小池を始めみんながオレのことばを理解した。


「そう、生き残るのは1人は剣士あと1人は人狼側の気分次第ってことさ」オレが説明をすると静寂がおとずれた。


「その考えが正しいなら、福澤を今日通報した方がいいんじゃねぇーか?」

一理あるだが人狼を通報するよりも確実な死を与える剣士を通報する方がいい気もするどうするか。


「でもこれでわかったわ、佐々木あんた黙ってるけど剣士でしょ。私たちのことが嫌いだからイトちゃんのこと殺したんでしょ」

伊藤が殺された理由はあの時回復師と言ってしまったからだろう…福澤が回復させられると成り立たなくなるからな


「わ、私じゃない」


「あんた以外に誰がいるのよ、この人殺し」


「ちがう、安藤さんこそ人狼じゃないの?」


「私が?ふざけないでよね」


このふたり怖いな。何で佐々木も急に逆らって見たんだろうか。人減ったからか?


「とりあえず、福澤雪くんの通報が安定だ。」雷神が言うと半数(佐藤、小池、佐々木、オレ)が頷いた。


「わ、私はそうしろって命令されただけで、私は、うぇーん」福澤は泣き出したが人を1人、殺しているので誰も同情はしない。


「でも剣士は問題だよなぁ、オレたちが勝っても復活できないし。」


「でも今日福澤を通報するって分かれば、ワイたち市民側につくんじゃないンゴか?」

確かに、もう人狼側につくメリットはない。ていうか剣士の人が名乗り出てくれれば、あと一人の人狼もわかる。


「剣士、通報しないから出てきてくれ。後はお前が人狼を教えてくれるだけでいい。」オレが頼むと雷神が手を挙げた。


「雷神さんだったんですか?」


「いや違うが?」


「へ?」

「は?」

「ひ?」


「ゴホン、剣士と人狼が関係なかったパターンはないか?剣士はただ回復師が人狼を回復させて自分が殺されるのが嫌だったってパターンだ」


「たしかに、そのパターンだと福澤は市民の可能性がでてくる。ここで通報するのは悪手か?」

小池の問いかけに全員がかんがえる。

ただ福澤は今日の話し合いに参加せずずっと泣いている。


もし福澤が人狼なら今日の夜でオレたちは負ける

もう市民なら通報してもしなくても今日負けることはない…安定をとるなら福澤通報だ。


「いや、福澤を通報する方が安全だ。」福澤の泣き声がよりいっそう大きくなった。

あいつこっちの話盗み聞きしてね?


「悪いが1度裏切ったんだから死んでも文句言えねぇーぞ」


あそこで1人殺したんだから助けるに値しない。何もしなければ生き残れたのに…


「あとオレは今日誰を占えばいいんだ?」


「そういえば、植野殿はなんで生きてるンゴ?」


ん?確かになんで占い師のオレが昨日生存できたんだ。


「わかったわ、佐々木と仲良くしてるからでしょ。そいつが人狼だからあんたは殺されないんでしょ」


「いや、そんな仲良くないぞ。数時間前にあっただけだし」


「もしそうなら辻褄は会うで。植野殿は殺したくないから占った人間を殺す。それで矢吹殿は殺されたンゴ」


「つまり今日もツバサくんが占った人が死ぬと」


「じゃあ、オレが佐々木を占ったらどうなるんだ?」


「そしたら…しぶしぶあんたを殺すんじゃない?」


「うん、それはやだ今日誰を占おうか」


「あ、あの」福澤が口を開いたしかし


ここで主催者の声が聞こえる


「昼のターンおわり、もう時間だからとっとと部屋に入って通報しろ」


「後で電話で占う人話すわ」大声でそう言いながら部屋に入った。


とりあえず福澤を通報するか。




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