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10…監 買物 視

次の日学校に行くとミナトの周りに人が集まっていた。


「ミナトさんて海外留学してたんでしょ」女子生徒が聞くと、え?としたような顔をしていた。


「そ、そうなのよ」オレでも嘘だとわかる程度には動揺していた。停学ってことになってた気がするんだけど、留学になってんだ。ていうか本当は何してたんだ?


「どこの国行ったの?やっぱアメリカとか」

キラキラしながら聞かれてミナトがなんと答えようか悩んでいると先生が来た。


「ミナトは確かイギリスだ」先生ナイスとばかりにミナトがそうなのよーと話す。ご飯が美味しくなかっただの言いたい放題だ。


「おっと、書類確認したらアメリカだったぞ、わざわざ私に合わせてくれてありがとうな」


静まりかえる教室。

オレは見逃さなかったぞ。ミナトがすごい目で先生を睨んだところを…


「おはよう、ツバサ」リュウが話しかけてくる

「昨日も早退してたけど大丈夫か?」


大丈夫とオレは答えるがリュウは心配そうにこちらを見てくる。


「何か困ってることがあったらいつでも言ってくれ。俺ならツバサを助けられるからな」


「ありがとう、今信じられるのはリュウだけだよ」

これは本心だ。だけど巻き込みたくないからリュウに相談できない。


「ちょっとあんた来なさい」ミナトに呼ばれる。こいつ絶妙に信用できるけど信頼しずらいんだよなぁ


「チーム作るって言ってんだからとっととリュウくんに『ギフト付与』しなさいよ。そして仲間に誘いなさい」


「無理だ、リュウは親友だから巻き込めない」

真剣にそう言うとミナトは何も言わずに去っていった。


「あいつなんだったんだ?」リュウが近づいてきて話しだす


「いや、ちょっとな」はぐらかす事しか出来なかった。するとリュウは何を察したのか知らないが…


「今日の帰りミナト誘って買い物行こうぜ」ミナトとリュウはほぼ面識ないのに、急にそんな提案をされた、


「なんでミナトを誘うんだ?」思ったことをそのまま聞いてしまった。


「なんとなく、その方がいいと思ってな」


「そっか、じゃあオレから誘っとくわ」なんとなくか野生の勘みたいなものか…オレ的にもその方が安心できる。


ミナトに悪態をつかれたが最終的にOKを貰い3人で出かけることになった。


学校の近くにあるショッピングモールに言った。そこで色々な店をまわった。

「リュウ君は何着てもかっこいいわね。それに比べてあなたは」こいつ誘わなきゃ良かったと心から思ったが護身用にいた方がいいと自分を落ち着かせた。


そんな話をしていると正面の店にある商品が目に付く


「鉄でできたメモ帳なんて誰が欲しがるんだよ。しかも5000円」リュウが笑いながらミナトに問いかける。


「これ買うのは生粋のバカね」


「ツバサは?」




「ありがとうございやしたー」2人が見たのは何に使うのか分からない鉄のメモ帳を買っているオレの姿だった。

オレだって無駄だし使わないって分かってる。でも男は固くてピカピカしたものが好きなんだょー



一方、買い物をしているツバサたちを監視している者達がいた。


「レベルが異常に高いやつがいるなぁ。アイツらどこのもんだ?」


「学生であのレベルはヤバいっすね。うちのボスより強いんじゃないっすか?」


「レベルだけならそうだろうけど技術が違うからうちのボスが勝つだろ。」


「そうっすね、でもここで殺っといた方が良くないっすか?」


うーんと考えたあと

「じゃあ、俺のスキルを使う。」


「でも使ったら死ぬんじゃないでしたっけ?」


「そうなんだよなー、生まれ変わるとはいえ死にたくないよなー」


「名誉の死ってやつですね」


「死ぬの怖いし不意打ち攻撃して失敗してから使おう」


「そうっすね」



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