9話
読み難いかもしれませんがお願いします。
誤字脱字はお知らせ下さい。
さらに3ヶ月が過ぎた。組合長の心配していた貴族からの呼び出しもなく、私は細々と冒険者として暮らしている。
表向きは・・・
ダンジョンとしては、貴族への対策として、魔港車と呼ばれる魔力式の電車の線路に添い領域を伸ばし、小鳥達は王都の支配まで完了してしまった。人間の支配下だとエリアボスも存在しなかったのが原因の一端でもある。
さて、おかげで魔素は20万を超えた。ダンジョンバトルに備えた準備をしよう。
まずは、地形変成を使い廃坑自体を水没させる。これでダンジョンバトルに特化した形に専念できる。
迷宮に小部屋を20部屋の迷路を追加しさらに配下召喚で魔法生物のシャドウストーカーを30体配置。シャドウストーカーは影と一体化し迷宮の中を巡回し闇の中から襲い掛かる隠密に特化した暗殺者だ。
そして、シャドウストーカーを纏める迷宮のボスを魔素を二万使い召喚する。
それは、影の集い ムム。霧のような黒い塊のネームド
『ロード、ムムと申します。」
挨拶をしながら姿が霧から軍服の中性的な人型へと変化する。
「姿は自在なのか?」
私がムムに触れようとすると
「はい」
答えとともに女性になり次に男性に犬に魔物へと変わる。
ふむ、質感も実際の物だ。と触っていると
「あぁん」
急に女性になった為、胸を触ってしまう。
「すまん。」
ムムは此方を見ながら伸びたり縮んだり膨らんだり細くなったりとしている。やがて、小柄だがグラマラスな少女になると、唇に指を当て悩む様子を見せ微笑む。
「ロードの好みはこんな感じかな?」
ムムは言いながら最後に眼鏡を掛ける。
正直眼鏡は嫌いでは無い。
「では、シャドウストーカーを率いて迷宮の守護を頼む。まあ、基本はこの屋敷で待機だろうがな」
「はい、わかりました。迷宮に入ったモノに真の恐怖を教えて差し上げます。」
ムムに屋敷と迷宮の配置の自由を与え送り出す。
技能の配置の一部を配下に許可することができたので他の技能も試す。
「ホウメイ」
「はい」
「ディスプレイの閲覧の許可をする。」
私には変化は無いが、ホウメイは様子が違った。
「御主人様の前に光の板が」
「こっちに来て見ろ」
私は、配下召喚の欄を開く。
「これは、召喚可能な配下ですか?」
「ああ、魔素によるが、一応召喚が可能な者達だ」
スクロールして行くと本人は意識して無いだろうが何度かホウメイの表情が変わる。
「知っている名があるか」
「はい・・・かつて魔女様に一緒に仕えた者達です。」
「お勧めは?」
「え?」
「ダンジョンの戦力強化をすると言ったろ」
「しかし、戦力なら先ほどのムム殿の様な戦闘に特化したモノが良いかと」
「戦力とは単一で測る者では無い。統率と連携は戦力を容易に覆す。最初から連携の取れた配下が入れば、消費した魔素以上の戦力が手に入る事になる。だからホウメイ遠慮するな。」
「言い訳にしか聞こえません。御主人様」
ホウメイは微笑みながら配下となるモノを教えてくれる。
万能を調合する者 ノデル
エルフの医療系で、魔素を消費してしか回復出来ないコアすら回復出来るポーションを作れると言う。緑の魔女の右腕だったらしい。
人形の看護婦長 キラ
マーダードールの看護って気が気でないが・・・
切り刻まれそう。
分け身の小間使い コマ
人間の少女だが分身することができ様々な生産系の能力を持つ者らしい。
森の巡回人 マズマ
隠密に優れたトレントで、幻術と不意打ちに特化しているらしい。後、植物系の回復術も心得ているとのこと。
闇を徘徊する者 ゴウラ
ダークドワーフと言う珍しい種族で、ゴウラは武芸百般と言う技能を持つ強者らしい。緑の魔女の元では夜回りをしていたとか。
天空拳王 グロウ
龍人の格闘家で手足を使っての連撃と、尻尾のなぎ払いで多数戦に強い者の様だ。ホウメイいわく、シッポサマーソルトは必殺らしい。
この6名をまずは召喚しよう。
もともと8話と9話で一つでしたので短いです。