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廃坑のダンジョン  作者: 氷狼
8/14

8話

読み難いかもしれませんがお願いします。

誤字脱字はお知らせ下さい。


やっと国家行事が終わりました。放置してしまいすいませんでした。

朝になり、ついにデスザウルス狩りが始まる。私としては久しぶりの領域の外だ。

《領域から出ました。危険です。》

っく悪寒が全身に走る感じがするが出た一瞬だけだ。出てしまえば後は普通に行動出来る。

冒険者達は広域に展開して森に入る予定だが、小鳥達によると、デスザウルスも此方の動きに会わせて広がっている。迎え撃つつもりらしいな。

此方は非戦闘員入れて約百人、向こうは40弱と数は約二倍のさがあるが、此方はパーティごとに広がり、向こうは五匹の集団が点在する形で待ち構えている。

これを冒険者に知らせる為には私が斬り込むのが早いだろう。

「ホウメイ。援護を頼む」

紅麟の収まった鞘を持ち最も近い集団に向かって走り出すと、途端に草からデスザウルスが飛び出す。

二匹が上下に別れ同時に飛び出し、さらにその後ろから二匹が今度は左右に分かれて飛び出す。最後の一匹は隙を見ているのだろう。

一撃目の居合いは下から来たデスザウルスの頭を斬り捨て、身体を捻りながら手に持っている鞘で上から来るデスザウルスの頭を殴打する。

ステータスと技能:武器身装のおかげで鞘はビクともせず代わりにデスザウルスの頭が潰れ、そして回転した私はすでに納刀している。一歩下がりながら上半身を反り、下からの抜刀で左から来るデスザウルスを両断する。

右側に居たデスザウルスは地面から生えた棘に串刺しにされ息絶えている。ホウメイの魔法だろう。最後の一匹は逃げようとするが、紅麟の召喚した小太刀に貫かれる。

さて、他の冒険者の手本になったか、冒険者達はすでに敵が待ち構えている想定の陣形になり、各所で戦いになっている。

「金貨いただきだー」

勇ましく突き進む冒険者が森から打ち出されて行く。

うむ。あれは死んだな。

「ガアァァァー」

大きなデスザウルスが叫びながら次の冒険者を狙い飛び掛かっている。あれがギガントデスザウルスか、デスザウルスの3倍はでかいな。

私も走り寄るが、視界の外でギガントデスザウルスが尻尾を薙ぎ払うのを感じて飛び上がり、宙返りする私の頭の下を冒険者と共に風が通り過ぎ、落下音を響かせる。

距離は相手の方に分があるな。しかし、此方は一人では無い。また、走り寄ろうとすると追撃の尻尾が来るが、宙に浮かぶ小太刀を足場に私は駆け上がる。

ギガントデスザウルスは私を叩き落とそうと腕を伸ばすが、小太刀を足場し、重力魔法で踏み締め、一閃する。

腕は血を撒き散らし飛んで行くが、ギガントデスザウルスは怯む様子無く牙での追撃をする。

重力魔法でギガントデスザウルスの顎と私の上空にある小太刀に重力を掛けて飛び上がり、上から振り下ろす形の居合いを目に向けて放が、浅く瞼を切っただけだ。しかし、この攻撃で私は、身体をさらに上空へと押し上げ噛み付きを回避する。

地面に顔を近づけたギガントデスザウルスに冒険者が群がり攻撃しているが、敏捷と耐久に優れたギガントデスザウルスには、致命傷になっていない。

仕方なく鞘をホウメイの方へ投げ紅麟を両手持ちにする。居合いでは、火力が足りない。

落下しながら上段の構えをとり、さらに紅麟に重力魔法を掛けデスザウルスの首に振り下ろす。

支える頭が無くなった首から血が吹き出しギガントデスザウルスの頭が転がると

「ウオォォー」

倒れるギガントデスザウルスに冒険者達が勝鬨の声を上げる。

《技能:殴打Le8を獲得しました。技能:立体戦闘を獲得しました。技能:重力魔法がLe8になりました。》

・・・ん?ザンガル山を支配出来ない?何故だ?

散り散りに逃げて行く残りのデスザウルスは他の冒険者に任せ、小鳥達に周辺の探索をさせる。

まさか、思い当たる一つの可能性として少し離れた場所にいる大きめのガルマルマの元に行く。

これがはずれなら、後は強い魔物から狩る作業になるんだが

ガルマルマをサックと解体すると

《ザンガル山を支配しました。技能:地形変成を獲得しました。》

デスザウルスは、最近此処に来たからかエリアボスでは無かったのだな。

さて、帰る準備をするか。他にもして見たい検証があるし、領主への対策もしなければならない。



帰って来たが、なかなかの被害があったな、行きは百名程いたが今は80名強といったところか、ついでにホウメイは組合から追加の仕事を貰いデスザウルスや冒険者の死体を収納して運んでいる。

魔素自体は帰るまでに抜けているのでギガントデスザウルスも売ってしまうつもりだ。

仕事ももう終わりだろう。ドンドンドンが前に立ち冒険者達の注意を集めている。

「皆、ご苦労であった。少なく無い犠牲を払ったが、これで魔港車が使える。これにより食料や医療品もこの街に入り、鉄製品を出荷できる。本当にありがとう。さあ、組合で報酬を受け取り、英気を養ってくれ。」

その後は、宴会だった。死と隣り合わせの冒険者にとって金は使うものなのだろう。私も習い金貨を一枚なげ冒険者に酒を奢った。

仲間同志で戦果を喜ぶ者、喪った仲間を尊ぶ者。

様々な感情の渦巻く酒盛りが黄昏に染まっていった。

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