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廃坑のダンジョン  作者: 氷狼
7/14

7話

読み難いかもしれませんがお願いします。

誤字脱字はお知らせ下さい。


さあ、朝が来た。睡眠の必要ない私には余り大差ないがドワーフ達には、たった一晩の激闘の成果を出す時である。

ドワーフ達の元に行くと疲れ果てた彼らと鉄屑に成り果てた水陸両用車があり、その隣に漆黒に塗られた車輌がある。

なるほど、魔力の気配はあるが、外見は色以外ほぼ同じだ。

「良くやった。」

「ありがとよ。いやー。ガラスとタイヤは厳しかったわ。ノーム達に感謝だな」

「いえいえ、部品の大部分をドワーフさんに作って貰いましたし。グレムリンさんは部品の指示に組み立てをして貰いましたから。」

役割り分担したようだな。

因みにガラスは、そのまま使い。その前に障壁を張る事で強度を上げているとの事、部品などはこちらの金属でドワーフ達が作り直し、エンジンは魔道具らしくガソリンではなく魔力で動くように造られたている。タイヤはミスリルを糸にして編んだものを使っているそうだ。

「すまんが、時間が無いから褒美は帰ってからする。名前以外の褒美を考えておくように」

私とホウメイは車に乗り込むと、配置でザンガザンガから少し離れた場所に移動し、車を走らせる。

門番は驚いた様子で慌てているが、こちらから挨拶をすると目を丸くして通してくれた。車輌はもちろんホウメイが回収している。


冒険者組合には、多くの冒険者が集まっていた。

「すまない。遅れたか?」

「いや。お主らが最後だが遅れてはおらんよ。さて、全員揃ったので出発する。町の外に馬車を用意しているので移動手段が無い者は使ってくれ。ほぼ3日の遠征だが相手はあのデスザウルスだ心して取り掛かってくれ」

ドンドンドンの掛け声で移動を開始するなか私はドンドンドンに話しかける。

「長よ。昨日、依頼を受けて偵察に行ったのだが」

私の言葉に目を見開くドンドンドンを無視し続ける。

「デスザウルスは約40体ほどだが一体だけ大きなデスザウルスが居た」

「何!ギガントがいるのか。うーむ、このまま遠征に、いやしかし騎士団を国に頼んでも時間がかかる。」

何やら話を聞いたドンドンドンはブツクサ言い出したが、町の外に出た事で考えを変えたようだな。

「今回は組合も参加して追走する。さらに追加情報でギガントデスザウルスも居るようだ。ギガントデスザウルス討伐者には、金貨5枚の追加報酬も用意した。存分に実力を振るってくれ」

「「ウォー!!」」

冒険者達の雄叫びが響く。頑張って貰いたいものだ。

馬車に乗り込む者と自分達の乗り物を出し準備するなか、私はホウメイに車を出させる。

馬や馬車の中にあり異様な物は目立つな。周りの冒険者も口を開け見ているが、気にせずにホウメイに手を貸して乗せると私も運転席に乗り込む。

「「・・・何じゃありゃーーー!?」」



馬車に会わせて進み、そろそろ11時を過ぎる頃だ。

各パーティから人が集まり夜間の当番を決める。まあ、人数が多いので各パーティから一人が立つ事になり私達は私が立つ。ホウメイは渋ったが、睡眠が必要なのだから寝るように命令すると渋々了承した。順番は深夜14時15時の担当だ。

ホウメイがテントを出すと一緒に張っていく、冒険者となると男女一緒でも同じテントを使うようだが、それは荷物がかさばるせいだ。時空魔法のあるホウメイは気にせずに二つテントを用意出来るのだから別々で良いのではないかと提案するも

「御主人様の近くに居たいという思いをお汲み取り下さい。あと虫除けです。」

同じテントで休む事を譲るつもりは無いようだ。

夕食は組合からの提供があり、暖かい食事を摂ることが出来た。今から戦いに行くとなると、こういう暖かい食事を摂ったりよく眠ることが、生死の分かれ目に成り易い。明日の朝からは狩りだ。守る義理は無いが魔素的なものを考えると余り死んでほしく無いな。特に魔法を使える者達は



深夜、篝火に照らされるキャンプを見回す。音響探査と魔力視覚により数匹のゴブリンを見かけるがこちらの人数が多いからかすぐに逃げて行く。

「隣よろしいですか?」

そこには軽鎧に身を包み、弓矢を身に付けた女性が立っている。

「どうぞ」

「ありがとうございます。」

はにかみながら話し掛けて来たのは、女性だけのパーティのリーダーだったはず。

「しかし、車?ですか。すごいですね。」

やはり珍しい魔道具は気になるらしい。予想通りなので此方も用意した応えを返す。

「ええ、運が良く錬金の迷宮で手に入れましてね。」

錬金の迷宮。きっと私と同じく此方に来た人型のコアが居るのだろう。車以外にも望遠鏡や希少な金属が出る人気のダンジョンだ。

「錬金の迷宮ですか。やはり魅力的ですね。」

憧れているのか溜息付きながらこちらを見る。

「お二人は恋人なのですか?」

男女二人のパーティだし気になるようだな。

「まあ、そんなとこだ。」

この事は曖昧にしておこう。ホウメイからも注意されている。特定の配下に入れ込むと喪った時に冷静に対応できない。

愛情や慕情は複数に分け、一人を喪った時にそれを慰める役割の者を用意するように言われている。

まあ、今は考えないようにしよう。しかもホウメイは

「ネームドなので直ぐに再召喚して下さいね。」

と釘を刺して来たしな。

さて、私は紅麟を持ち立ち上がる。

「あれが見えるか?」

隣の女性に聞きながら構える。音響探査が捉えたのは、巨大な蝙蝠の群れだ。

「見えたわ、貴方が教えてくれなければ気付かなかったでしょうね。」

矢をつがえつつ弓を構える。こちらの様子に気付いた他の冒険者も動き出した。

「起きろー!蝙蝠だ」

組合職員の声で騒がしくなるキャンプしかし、蝙蝠は急降下を開始した。

「紅麟。風を」

『畏まりました。主人様』

鞘から魔法の気配がする。離れた蝙蝠達に向け紅麟を振り抜く。剣撃に会わせ風刃が蝙蝠の群れに突き刺さる。

「やはり直接叩き込まないと威力がたりんな」

『申し訳ありません。』

「風の仕様だ気にするな。遠距離での牽制で十分だ」

矢や魔法が飛び交うなか踏み出そうとするが全身に寒気が走る。

「御主人様。仲良くおしゃべりは楽しまれましたか?」

ホウメイがテントから出て来たのが見え、隣の女性が尻餅をついている。

「巨獣の鱗片を与えられし薔薇よ、今咲き誇り我が敵を喰らえ 《薔薇獣王》」

初めて見た、これが召喚魔法。技能欄では確認して居たが、詠唱もいるうえ魔法陣を描かなくてはならず、さらに召喚に答えてくれる英霊との契約もいる面倒な魔法だ。

召喚されたのは蔦でできた鰐の頭。それが下から伸びる蔦に持ち上げられ蝙蝠に噛み付く、それは龍のごとく伸びて行き蝙蝠を駆逐して行く。

私だけでなく他の冒険者も口を開けて上を見上げている。

「・・・すげ〜」

「な、何あれ?」

「召喚魔法だ」

「俺、初めて見た」

さて、これは収集がつくのか?

蝙蝠が居なくなると召喚された英霊も消え、冒険者も落ち着きを取り戻す。するとドンドンドンが近づいて来る。

「いやいや参るのぉ。剣撃は飛ばすわ、召喚魔法は使うわ、お前達はランク5じゃったのか?車もあるようだし何故探索メインの冒険者何じゃ?討伐メインでも良かろうに」

愚痴を言いに来たのか?なら寝るぞ?

「まてまて、儂はお前達にザンガザンガで活動して貰いたい。しかし、報告をあげれば必ず、貴族に都市まで呼ばれる。なら報告書など多少の改ざんはな」

つまり貴族の囲いになるチャンスを取るか、煩わしい話しに関わらないかの選択をしろと・・・

「ザンガン山の所有者は?」

「そりゃあ領主様だが?」

「なら報告書はそのままでお願いします。領主の呼び出しには応じますよ。」

「うむ。他の貴族、もしかしたら王族からも呼び出されるかもしれんが」

「その前に、領主に取り入りますよ。活動拠点は暫くはザンガザンガの予定ですから」

ドンドンドンは納得したのか去って行った。

「御主人様。報告をさせて良かったのですか?」

「ああ。車くらいなら。まだ出せるしな。他の要求は跳ね除けて姿を眩ませばいい、冒険者だからな」

冒険者は拘束されない。犯罪者でない限り

申し訳ありませんが、国民文化祭の為、時間が取れません(T . T)

次回の更新を平成30年12月にしたいと思います。

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