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廃坑のダンジョン  作者: 氷狼
5/14

5話

読み難いかもしれませんがお願いします。

誤字脱字はお知らせ下さい。


「お待ちください。御主人様」

とホウメイがメイド服では無くローブを纏っている。

「ご一緒させてください。後、出発前に御主人様自身の名前を決めなければなりません。」

・・・名前か、忘れてたな。今まで必要を感じなかったので

「ノワールだ」

「ノワールダですか?」

「すまん。ノワールと言う名前にしようと思う。」

首をかしげるホウメイに意味を説明する。

「私の友の国の言葉で黒を意味する言葉だ。私は見ての通り、黒髪、黒眼、黒衣だからな。相応しい」

「かしこまりました。ノワール様」

優雅に頭を下げたホウメイと一緒に、新しい技能の配置を使用する。

技能:配置は領域内を好きなように移動する技能だ。

つまり町まで領域にした私は町中に一瞬で移動できる。まあ、今回は、町の外に移動するが、近くに誰も居ないのはマップで確認済みである。


さて、第一町人発見だな。まあ、入り口にいる門番だしな。

「身分書を」

門番の言葉に冒険者カードと呼ばれる物を出す。勿論偽造だが他の国のさらに滅んだ国の冒険者カードなど判別もできない。

門番も一瞥しただけで通してくれた。

「苦労してるようだな。ようこそザンガザンガへ。」

門をくぐると広い道に店舗が並んでいる。さて、まずは冒険者組合だ。

マップを頼りに迷う事なく到着するとそこは、食堂兼受付の様になっている建物だった。

受付に行き冒険者カードを見せる。

「すいません。更新お願いします。」

出されたカードに受付の少女は慌て他の職員を呼ぶ、呼ばれ出てきた職員はこちらのカードを見ると頷き。

「すいません。この冒険者カードは国が無くなっているので内容の確認ができません。二枚ともランク5ですね。実力を確認後、この国の冒険者カードで再発行に成りますがよろしいでしょうか?」

スラスラと対応を話してくれる。

「構いません。お願いします。」

「わかりました。お二人とも探査メインなのですね。ならザンガン山に生えている薬草二種。後は、線路沿いにガルマルマと言うモンスターが出ます。それを一頭お願いします。」

マップを見て見ると全て確認できた。

「わかりました。」

書類を出され、記入すると職員の女性は付け加える。

「期限は一週間です。それ以降の場合ランクが落ちたりします。失敗の場合はランク1からと成りますがよろしいでしょうか?」

「はい」

「では、受付ました。またいらしてください。」

昼間だからか組合にはほとんど人がいなかったな。

さて、まずは、拠点を作る為に不動産屋に行くか。

「いらっしゃいませ。どの様な御用件でしょうか?」

「家が欲しい。できるだけ冒険者組合に近い場所で」

「かしこまりました。購入ですか?賃貸ですか?」

「購入で」

「でしたら」

紹介された物件に実際案内してもらい、外から中が見えない物を選ぶ。これからここが配置での移動場所になる。

「いくらだ?」

「はい。金貨30枚に成りますが」

私は革袋に手を入れ魔素を3消費する。

「でわ、これで」

「え?っあ、はい只今。書類を用意しますのでお待ち下さい。」

なんか受け答えが変だった様な?

「御主人様。金貨30枚ともなれば、一般の感覚で10年程の年収になります。それを一括で出されれば正しい反応かと」

ああそうか、魔法の物でないと魔素のコストが安いので感覚が狂うな。

マジックアイテムももしかしたら買った方が安かったか?

因みに持っているマジックアイテムは、心抗のアミュレット。身代わりの腕輪。五封の鞘だ。アミュレットは抵抗を強め、腕輪は死を一度だけ無かった事にする。鞘は魔法を防ぐ効果があり紅麟との組み合わせで面白い事もできた。

マジックアイテムに思いを馳せていると先ほどの店員が書類を持ってくる。ホウメイが一度確認し頷くと、私も目を通してサインした。

「この契約書と権利書はそちらの物です。国への提出書類は此方から出しますのでお構いなく。また、御入用が御座いましたらお声をお掛け下さい。」

対応が急に変わったな。上客と認識されたらしい。

さて、契約書などをホウメイに渡し、早速ガルマルマを狩りに行くとしよう。ついでに領域内にあるので薬草はすでに配置を使い採取しホウメイに渡している。


線路に沿って歩くと皮膚の硬そうな、でかいアルマジロもどきがいる。鑑定によるとどうやらアレがガルマルマだな。

俺たち以外も狩りをしている様だ。5〜6名の冒険者がガルマルマをひっくり返しては、その腹に剣を突き立てている。ガルマルマの方も丸くなり転がって冒険者を潰そうとしているが、慣れているのか冒険者は直ぐに離れるか、転がる前に大人数で取り囲み叩いている。

「そっちに行ったぞ〜。」

狩りの様子を観察していると一匹のガルマルマが転がってくる。

数歩横に移動し、通り様に紅麟を抜く。

ベシャベチャ

っあ。回転中に両断したら分解するよな。

後ろを振り返ると、蔦の壁をだし血を避けているホウメイが見える。

「すまない。人以外だとまだ勝手がわかって無かった。」

「いえ、お見事です。しかし」

彼女も後ろを振り返る。

「遠くまで飛びましたね。」

「・・・回収して戻ろう」

ホウメイに声をかけながら町に戻る事にした。


夕方には冒険者組合に着いた。

受付に行き、依頼書をだす。

私達の対応をしてくれた受付だ

「書類に不明な点でもありましたか?」

「いや、依頼を完了したので報告に」

「え?まだ半日ですが」

「そうですね。」

「少々お待ちください。」

彼女は奥の部屋に入って行く。

しばらくして出てきたのは初老だが眼光の鋭い男だった。

「依頼品を此方に」

ホウメイに促すと、薬草二種と討伐証明の尾の先をだす。

「確かに、ガルマルマの他の部位はどうなされた。こちらで買取もしているが」

「ここにだしても?」

「持っているのか?」

「はい。私は時空魔法が使えるので」

そう言ってホウメイは、ガルマルマをだす。

「これはこれは、見事な切り口だな。しかし、切り方が変だが?」

「ああ、転がって来るのを両断したからな」

「何と!ならこれは、甲羅の方から切られたものか!」

男性職員はしきりに感心すると、冒険者カードを発行してくれた。

「ランクが6に上がっているが?」

「ランク5の試験を1日終わる様なのは、ランク6すら怪しいわい。しかも防具として優秀なガルマルマの甲羅ごととは」

しきりに感心している職員を残し、女性職員から銀貨30枚を貰う。

因みに感覚として銅貨が1円の価値かな。銅貨千枚で銀貨一枚。銀貨千枚で金貨一枚になる。なるほど感覚がわかると先ほどの金貨30枚は3千万か。ポンと出したらいけない額だな。

さて、拠点に戻ってきたが、ここには猫を一匹駐留させる。

「何かあれば呼べ」

この猫は技能強化で主人共感をつけている。主人共感は領域内に自分と主人がいるときに連絡が取れるものだ。

『わかり申した。』

何か渋い奴だが任せよう。


配置を使い屋敷に戻る。

「「御主さま。お帰りなさいませ」」

二体のブラウニーに迎え入れられ書斎に戻るとステータスを確認する。


名前 ノワール

コア形態 人型 (オス)

Level 3


筋力 45

敏捷 40

知力 54

耐久 43

魅力 55

器用 40

体力 40

抵抗 48 (+50)

魔力 50


技能 《技能:音響探査Le10》《技能:歌Le10》《技能:拡声Le5》《技能:采配Le9》《技能:居合Le10》《技能:刀技Le10》《技能:共感闘法Le10》《技能:忍耐Le8》《技能:魔法抵抗Le10》《技能:魔性祓いLe8》《技能:持久Le10》《技能:ディスプレイ》《技能:異界の知識》《技能:異界の調べ》《技能:孤独耐性》《技能:マップ》《技能:配下との意思疎通》《技能:全種言語理解》《技能:鑑定》《技能:配下共感》《技能:配置》

称号 《称号:異邦人》《称号:孤独なる者》


魔素 30817


魔素はまだ増え続けているな。なら、狂鬼を見習い小部屋に迷路の罠をしかけながら迷宮を作ろう。ホウメイの話では小部屋10部屋の方が狭いが、効果はさほど変わらないとの事だ。

さらに、設置の変更を行う。坑道、迷宮、屋敷、農場の順番に設置を変えた。これで鼠達も此処まで入っては来ないだろう。これを受けてタマに選別させた9体の猫スケルトンを農場と屋敷の警備に、残りは坑道に行ってもらう。

そして、小鳥をさらに追加し隣の山の支配にも乗り出す。

「御主人様。領域を広げるなら、ダンジョンバトルの備えもした方がよろしいかと」

「ダンジョンバトル?」

「はい。ダンジョンの領域を広げるとダンジョン同士の領域がぶつかります。どちらのダンジョンが領域を支配するかを賭けてダンジョンを使い争うのです。」

「ダンジョンを使うということは、迷宮より内側を使うということか?」

「はい。この度の強化で最低限の物は出来ましたが、領域を広げるとなるとダンジョンをさらに強化でしたほうが良いかと」

ダンジョンの作成は出費が大きいが考えなければならないな。

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