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廃坑のダンジョン  作者: 氷狼
3/14

3話

読み難いかもしれませんがお願いします。

誤字脱字はお知らせ下さい。


私はこの世界を知らない。ダンジョンの領域内と言う狭い範囲だけだ。

この世界やダンジョンの事を教えてくれる僕や技能を探しディスプレイをスクロールしていく。

『主人様』

「ん?」

『失礼を承知で申し上げます。知識も宜しいのですが、まずは主人様の服装を整えられた方が良いかと。私としては防御が不安です。』

防御か、自分の服装を見る。

黒のジーンズに黒のワイシャツに見える。まあ、布一枚だな。でも楽なんだよな服装的に

よし、この辺も任せられて博識なのを召喚しよう。この際、消費は度返しだ。

ディスプレイで検索をする。防具作成、裁縫、知識さてこの三つで何が出てくるか。

相変わらず際限なくでるな。食餌無しでも検索した事があるがあれはダメだったな。今回はだいぶマシだろう。何せ消費が違う。食餌無しの時は下が3とかだったからな、今回は500が最低値だ。人間に求める三つを詰めた形だな。職業の推奨が魔法使いだから高いが、変えれば消費も抑えられるだろう。

よし、上はどうなっているか?

ディスプレイをスクロールしていくと、すぐに消費が4桁5桁になる。因みに1番上までスクロールすると、万能なる神竜アルゴ消費78200000とかだよ。神だよ神。これはこちらが求める物がメインでなくそれも出来ますってやつだ。

そして、今回の検索でわかったことが一つ、名前付の僕がいることと、そいつらは総じて消費が高い。

『ネームドと言います。名前が世界に刻まれた豪傑たちですね。世界で唯一の存在ですので、他のコアが召喚すると召喚出来なくなります。』

なに?なら今回はそのネームドとやらを召喚してみようか。

スクロールをしていくと先ほどは無かった名前がある。悪魔メイド長ホウメイ。

よし、これにしよう。消費5800をして召喚する。

目の前に現れたメイド服に身を包む美女が微笑みながら優雅に挨拶をする。

「お初にお目に掛かります。メイドのホウメイでございます。何なりと御用を申し付けください。」

「ではホウメイ。この世界について教えて欲しい。後、この服の様な快適な防具を作れるか?」

「かしこまりました。ではまず・・・」

彼女は優秀だった。こちらの知りたいことを汲み取りながら話、同時にテーブルやお茶お用意する。しかし、スカートの中から出てくるのはどうなんだ?

「メイドのスカートの中は秘密でございます。これも常識でございますよ?ですが、ご命令とあらば」

彼女はスカートをたくし上げ美しい脚を惜しげも無くさらす。

『主人様』

「うふふふ」

見惚れていたらしい、流石悪魔、魅了が半端ないな。

さて、彼女から教えてもらった事はこの世界の常識。世界が丸い事が理解されている事や魔法が貴重な才能である事、魔素が魔物を生み出す事が知られており、意思疎通の出来るダンジョンが国を興しているところもある事など、特にダンジョンに付いての知識は有り難かった。

まず、ダンジョンコアは世界に666個存在する。壊されると魔素の濃い場所に新たなダンジョンコアが産まれ、それを繰り返し、魔素の浄化をしている様だ。

ダンジョンはコアを壊すとその周囲を肥沃にする。これは溜めてある魔素が使用されて起こる事の様で希少な鉱物を産んだりもする事から、ダンジョンを攻略しようとする冒険者と言う職業があるらしい。

ダンジョン作成の覧にある宝は、外からこの冒険者に魔素を運ばせる為にあるのだろうな。

それから彼女に色々と進言されたものがある。まず僕と言うと知能が高いモノは微妙な反応をするだろうから、配下とした方がいい事や、消費と言っていたが、食糧の管理などの関係から魔素はコストと区別した方が良いなど基本から応用など

そして今、彼女の話から検討するが、魔素が足りない。

ダンジョンには最低、知的な配下の部屋と迷宮があった方がいいこと、武器防具の為の素材のコスト、便利な技能など欲しいモノが増えてしまった。

「御主人様。部屋を必要としているのが私だけなら最低限どの部屋を用意し、迷宮と素材を、優先されては、どうでしょう?」

「いや、後から必要になるものだ、ここではコストをかけた方がいいだろう。後、部屋が必要なのはもう一人いるしな。」

そう言って、門を開け農場に行く。

そこには、光輝く米や麦の稲穂、煌びやかな野菜たちが見え、ゴーレムたちが収穫をしている。

ダンジョンの農場だな、季節も違う野菜や穀物が二カ月でここまで実るとは

「ダンジョン内に農場ですか?酔狂ですね。必要ならダンジョンの外に作るのが普通なのですが」

「まだ光の当たる場所を支配してないのでな、それにダンジョンの農場のおかげか短時間で豊作のようだ。」

ホウメイは意外な顔をした。

「・・・あの、御主人様。このダンジョンは何処にあるのですか?」

「ここは、廃坑の奥にある。今は廃坑を支配して手に入った魔素で色々と揃える予定だったが、ホウメイの教えで足りない事がわかったからな。外に出る準備を整えなければ」

話しながら配下の獣人を探す。すると、泉から引いたのであろう農水道から水飛沫が上がる。

「・・・」

「・・・あら」

『・・・』

「・・・え?」

水浴び中だった様だな。

「も」

「も?」

「申し訳ありません〜」

獣人は急いで小屋に駆け込んで行った。

「あれが、もう一人だ。」

「元気な方ですね」

小屋の中からドタバタと聞こえるが、着替え終わったようだな。

「度々、申し訳ありません。旦那様」

獣人は低頭で目の前いる。

「お前が悪いわけでは無い。それよりも新しい仲間だ。」

紹介されたホウメイは優雅に一礼する。

「ホウメイでございます。よろしくお願いします。」

「ネームド様ですか。農業しか出来ない者ですがよろしくお願いします。」

ホウメイは彼女を見ると、こちらに振り返る。

「なかなか立派な方で、私も上からだとわかりませんが、良いものを持っていますよ。」

腕を組み体の一部を強調するようにこちらを見上げる。

っく、これがチャームと言うものか今にも手が伸びていきそうだ。

『主人様、チャームは掛かっておりません。』

・・・まあ、と言う事でこれからも増えるであろう知能の高い配下の為に大部屋を作る事にする。

二人に意見を聞きながら作ろう、二人とも女性型だが構わんだろ。後からくる男の意見など無効だ。

ホウメイのアドバイスや獣人のお願いを聞いた結果、農場と最初の部屋の間に庭付きの豪邸が建った、部屋としては中部屋なのだが。

ホウメイによると最初の部屋は魔素の変換装置なので、住んだりする必要は無く、他のコアは基本的に宝物庫や死体置き場にするらしい。なので配置を変え洋館の地下に入り口を移動した。内装で椅子も無くし、今わ只の真四角の部屋だ。きっと倉庫になるなこれ

洋館の書斎に落ち着くと、ホウメイと獣人が前に並ぶ。

「よし、住居は確保出来たし。ホウメイ、素材は何がいる?」

「はい、御主人様の要望を叶えつつ我等配下が安心できる程の物ですから、まず黒竜の皮が二枚、火炎竜の鱗に氷結竜の翼膜があれば、後靴用に玄武の甲羅をいただけると有難いです。」

・・・言われた素材のコスト6400も合計でするんだが、豪邸ですら1800だったのに少しランクを落としてもいいんじゃないか?

『主人様の安全に関する物ですからそこは成りません。』

水晶の剣は的確に止めにくるな。

「御主人様。外でも着る服となるとやはり防御に関しては妥協出来かねますから、デザインは御主人様の申し付けをこちらの服装に近い物にします。着心地はお任せ下さい。」

素材を出すと、ホウメイは収納し微笑む。

「武器に関してなのですが、水晶の剣に鞘を与え腰に差すのが良いかと、御主人様は武術の心得が無いとのことなので、護衛兼武器とすれば宜しいかと思われますが」

私は水晶の剣を見る。

『喜ばしい提案ではありますが、私程度では、主人様に相応しくありません。ここはさらに良い剣を召喚されてはいかがでしょう?』

ふむ。僕召喚の欄が配下召喚になっている。記述はこちらの認識による様だな。タップし配下強化の欄を見る。配下に技能を追加出来る欄だ、そして水晶の剣やウッドゴーレムは、追加で錬成が出来る。毒蛇達の合成も気になるが

水晶の剣を選び、まず技能:分体強化、技能:殺傷吸収を追加し錬成で素材を選ぶ、我儘だが水晶の美しさは残したい、スクロールをしていくと目に止まる。紅水晶の龍角。これだと思いタップすると、錬成では無く進化の文字になる。

「進化?」

「格が上がること示します。Levelが上がると稀に起こる事ですね。」

「他に支障は無いのか?」

『進化事態が珍しい事なのでわかっていない事があるのは仕方ないかと、主人様が進化されるのですか?』

「お前だ、水晶の剣。錬成をするつもりで素材を選んだのだが、項目が進化になってな、構わんか?」

『私ですか。宜しいのでしょうか。私のような物に進化など』

「お前が構わんのならいいだろう。」

『有難きお言葉。錬成の派生でしたら支障は無いかと考えます。』

「わかったからな進化させよう。」

『主人様。お願いがございます。主人様の使いやすい武器の形状を思い浮かべて下さい。進化なら形状も変換すると思いますので』

「いいだろう」

進化をタップしながら思い浮かべる。日本独自の剣、刀を

光に包まれる水晶の剣。その光が紅く変化していきしだいに収まる。

そこには、紅水晶の刀身を持つ刀があった。

『主人様。どうでしょうか?』

「うむ。」

刀を握り振る。思い抱いた重さバランスだ。良く手に馴染む。

《技能:居合Le8、技能:刀技Le10を獲得しました。》

これは、思い出しただろうな。獲得した技能に頬が緩んだ。

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